大阪・南船場にあるライフスタイル・ラグジュアリーホテル「W大阪(だぶりゅーおおさか)」。3階にあるニューブラッセリー「Oh.lala…(おーらら)」ではベーカリーシェフによる焼きたてパンとペストリーシェフが腕をふるうデザートが食べ放題の「ブーランジェリーランチ」が話題です。ハイセンスな空間とシェフの技が織りなすメニューの詳細をレポートします。
世界的建築家・安藤忠雄氏が外観デザインを監修した「W大阪」
「W(だぶりゅー)」はマリオット・インターナショナルが展開するホテルブランドのひとつで、1998年にニューヨークで誕生したラグジュアリー・ライフスタイルホテルです。「W大阪」は日本初の「Wホテル」として開業。大阪市の中央を南北に結ぶメインストリート・御堂筋に面しています。
スタイリッシュな外観のデザイン監修は世界的建築家・安藤忠雄氏。テーマは「大阪商人の遊び心」と聞き、実際に足を踏み入れてみると外観と内観のコントラストに驚きます。
デザインのコンセプトは「大阪商人の遊び心」。江戸幕府の方針により過度なぜいたくが禁止されていた当時の大阪商人の羽織袴がモチーフで、一見控えめで物静かな装いをしながらも、内側には裏地を付けて派手な意匠を楽しんだといいます。当時の「大阪商人の遊び心」を、シンプルな外観と華やかなインテリアのコントラストで体現。黒を基調とし、華美な装飾を極力押さえたスタイリッシュな外観をくぐると、3000枚もの異なる円のパターンで作られた華やかなエントランスが現れます。
四季に合わせて色が変わる演出でゲストを迎えます。黒くシンプルな外観とカラフルで華やかな内観のコントラスト。わくわくするファーストインパクトで、ラグジュアリーホテルらしい非現実な空間に引き込まれます。
ホテルW階にあるニューブラッセリー「Oh.lala...」のランチが話題!
エレベーターでW階(3階)へ上がり、ネオンサイン が光るニューブラッセリー「Oh. lala...」のエントランスにやってきました。廊下の先に広がる明るい空間に期待感が高まります。
「Oh. lala...」は伝統的なフレンチに日本の食材とモダンテクニックを組み合わせた「W大阪」ならではの料理が評判のレストランです。
大きな窓の外には大阪のメインストリート・御堂筋の美しい並木道が広がり、季節の移ろいを伝えてくれます。空間は白と青を基調としたモダンで開放的なインテリア。水玉のモチーフがポップなアクセントに。
こちらのレストランで話題なのが、焼きたてパンとデザートが食べ放題の「ブーランジェリーランチ」です。
メニューはパスタコース3800 円(サラダ+パスタ ※平日限定 )、2品コース4600円(サラダ+メイン)、3品コース5600円(サラダ+スープ+メイン)、4品コース6600円 (サラダ+スープ+魚料理+メイン)、4品コース7800円(シェフからの1品+前菜2品+メイン)です。
目移りすること間違いなし。手の込んだ焼きたてパンが食べ放題!
今回は5600円の3品コースをオーダーしました。席 に着くとさっそくパンが運ばれてきます。こちらはおかわり自由。スタッフに声をかけるとパンの箱を持ってきてサーブしてくれます。
バゲットやカンパーニュ、フォカッチャ、クロワッサンなど食事に合うパンはもちろんのこと、デニッシュやドーナツなど甘いパンも揃っており、目移りします。
ときにはこんなにキュートなパンも登場します。実際にいろいろな種類を味わってみて思ったのですが、どれも手が込んでいて完成度が高く、遊び心を感じるチャーミングなパンも多いです。
季節の恵みを余すことなく味わえる、繊細な味わいの料理
「シーザーサラダ」
まずは「シーザーサラダ」が運ばれてきました。ロメインレタスのカットの大きさがほどよく、しっかりレタスのおいしさを感じられます。さすがはホテルメイド。レタスはふんわりと空気を含むように盛り付けられ、クルトンやミモザ、パルメザンチーズを振りかけて、アンチョビが利いた自家製のソースで仕上げた王道の味わいです。
「季節のスープ」
スープが付く3品のコースにしてよかった!としみじみ思ったのが、こちらの「うすいえんどう豆のスープ」。豆の上品な甘みと旬の青い味わいが口の中に広がります。取材時期は2025年5月だったのですが、一気に新緑の風が吹き抜けるようなフレッシュな味わいに感動しました。豆の味わいを引き出すために、ポタージュのクリーミーさをあえて少し控えめに、桜エビのうま味をアクセントにしているところも絶妙な仕上がり。
本日の魚料理「サワラのロティ」
グラスショートケーキを味わったあとは、自家製デザート5種類も食べ放題♪
シグネチャースイーツ「メロンとライチのグラスショートケーキ」
心待ちにしていたスイーツの時間がやってきました。ペストリーシェフが手がける自家製スイーツが食べ放題なのも、このランチのうれしいポイントです。
まずは季節のフルーツを使った「メロンとライチのグラスショートケーキ」が運ばれてきました。こちらのスイーツのみ1人1回の注文となります。
ジューシーなメロンとトロピカルなライチ、しっとりとした生地の上にバニラシャンティがたっぷり。旬のフルーツの風味を引き立てるために、生地やクリームの甘さを調節した黄金バランスの看板スイーツです。
食べ放題のスイーツは全部で5種類。この日は「チェリーとトンカ豆のタルト」や「ブリュレチーズケーキ」、「抹茶とチェリーのティラミス」、「ココナッツとメロンのパンナコッタ」、「ミントゼリー」がラインナップしていました。 季節によってメニューは変わりますが、比較的食べごたえのあるタルト系やさっぱりと食べられるパンナコッタやゼリーなどが味わえます。写真右奥、ベイクドチーズケーキとレアチーズケーキが2層になった定番の「ブリュレチーズケーキ」も人気です。