静岡県・函南町にある「十国峠」は、十の国を見渡す美しい眺望で人気のビュースポットです。2022年8月には、頂上の展望台を「PANORAMA TERRACE1059」としてリニューアルオープン。360°を見渡す美しい景色と、個性溢れるスイーツを堪能してきました。
レトロ感満点のケーブルカーで、標高770mの山頂へ
観光地として有名な箱根と、静岡県・函南町の中間に位置する十国峠(じゅっこくとうげ)。1956年にケーブルカーの運行が開始され、十国峠展望台がオープンして以降、富士山を見渡すビュースポットとして人々に愛されてきました。
広々とした駐車場を有するレストハウスの2階が、ケーブルカー乗り場になっています。
全長316m、高低差約101mを結ぶケーブルカーの車体は、展望台のオープンと同年の1956年に作られたもの。60年以上にわたりたくさんの人々を運んできた、歴史ある車両です。
斜度に合わせて斜めになった車体には、レトロな富士山のイラストが。静岡らしさ、満点です。
車内の座席は段差状になっていて、どの座席からも窓の外がよく見えます。ちなみに、一番人気は最前列席!下ってくるケーブルカーとすれ違う瞬間も、バッチリ見られますよ。
開けた景色を眺めたり居心地の良い車内の雰囲気を味わっていると、あっという間に片道の3分間が過ぎ、山頂駅に到着しました。 ケーブルカーを降りて左は「TENGOKU CAFE(テンゴクカフェ)」に直結し、右に行くと展望テラスに向かう小道が現れます。
圧倒的パノラマビュー。充実したフォトスポットでSNS映えが狙えます
まず向かったのは、展望テラス。はやる気持ちを抑えながら短い坂を上がると、一面に広がる絶景が待っています。各方面を見渡すために設置されたデッキは、全部で3箇所。晴れた日には、遠くは千葉県の房総半島までをも見渡すことができます。
正面のデッキにはハンモックが埋め込まれており、ついはしゃいでしまいそうな絶好のフォトスポット。景色を背景にハンモックへ腰掛ければ、構図もロケーションも完璧です。
ところどころに置かれた大きなボックス状の矢印には、十国峠の名前の由来となった十の国名が、昔の表記で書かれています。
ワンちゃんが前脚を立てかけるショットや、私たちが矢印の上に乗って写真を撮ってもいいのだそう。思い入れのある方角を向いて、記念に残る1枚を撮影してくださいね。
テラスを左に進んで行くと、遠くにそびえる富士山の目の前に、十国峠のモニュメントがあります。国の登録記念物にも指定されている、古くから人々に愛されてきた絶景に浸りましょう。
「TENGOKU CAFE」で、オリジナルスイーツを堪能
景色を満喫したあとは、中央デッキの後ろにあるドーム状の「TENGOKU CAFE」へ。雲をイメージしたロゴは、よく見ると静岡県を模していてとってもキュート!
白を基調にした明るい店内はもちろん、駿河湾方面を見渡すデッキもカフェスペースとして解放されています。冬は海に沈む夕陽が見えるベストスポット。ぜひ夕方の時間帯も狙ってみて。
「富士山ラテ」550円
カフェで最初にいただいたのは、「フジヤマコーヒー」を使用した「富士山ラテ」。地元・函南町特産の丹那牛乳を使ったふわふわのミルクは柔らかな口当たりで、身体を芯から温めてくれます。
「1059モンブラン」1000円
富士山や天空をテーマにしたメニューを味わうことができるカフェでは、スイーツにも注目です。富士山をイメージしたという「1059モンブラン」は、ボリュームたっぷり!ペーストには静岡茶が使用されており、鮮やかなグリーンが目を引きます。