静岡県・函南町にある「十国峠」は、旧国名の十の国を見渡せることが地名の由来になった名所。ケーブルカーで目指す頂上には、「PANORAMA TERRACE1059」が広がっています。熱海から車で約20分で行けるビュースポットへ足を延ばしてみませんか。
リニューアルしたケーブルカーで、標高770mの十国峠山頂へ
一大温泉地として知られる神奈川県・箱根と、静岡県・函南町の中間に位置する十国峠(じゅっこくとうげ)。1956年にケーブルカーの運行が開始され、十国峠展望台がオープンして以降、富士山を望む名所として親しまれてきました。その素晴らしい眺望は国の登録記念物になっています。2022年8月には「PANORAMA TERRACE 1059」としてリニューアルし、若者にも人気のスポットに。さっそく森の駅箱根十国峠2階のケーブルカー乗り場から、頂上を目指しましょう。
展望台からの眺めがデザインされた乗車券を購入し、出発。毎時00分、15分、30分、45分発の15分間隔で運行しています。
全長316m、高低差約101mを結ぶケーブルカーの車体は、2023年2月にリニューアルしました。十国峠を囲む山々をイメージしたアクアグリーンの「十国号」、青空を思わせるスカイブルーの「日金号」(写真)の2両体制です。
全長316m、高低差約101mを結ぶケーブルカーの車内は段差状になっており、どの座席からも窓の外を楽しめます。一番人気の最前席は、すれ違う下りのケーブルカーもよく見えますよ。
山頂駅まで3分間の道のりはあっという間。駅を出て道なりに進むと「PANORAMA TERRACE 1059」に到着です。
圧倒的パノラマビュー!充実したフォトスポットでSNS映えの1枚を
テラスに広がるのは、視界を遮るものがない360°のパノラマビュー! 山頂広場を囲むように、さまざまな形状のデッキが設置されています。
中にはハンモック状のスペースもあり、相模湾を眼下に見下ろしながらくつろげます。
大きな矢印が示す先は、十国峠の名前の由来になった旧国名。「伊豆」「駿河」「遠江」「甲斐」「信濃」「相模」「武蔵」「上総」「下総」「安房」それぞれの方角を向いています。富士山はもちろん、愛鷹山、南アルプスなど周囲の山々を見渡すことができます。
ベストポイントは、富士山を背景に撮影できる十国峠の文字モニュメント。夏は富士山が見られる日が少ないですが、SNS映えする写真が撮れること間違いなしです。モニュメントの隣の台に立ってセルフ撮影した写真をスマホに送れる機械もあるので、ぜひ活用してみてください。
ちなみに、ワンちゃんはリード着用でケーブルカーに一緒に乗車可能。山頂にはドッグランもあります(1頭300円)。
「TENGOKU CAFE」でスイーツを堪能♪人気の峠チュロスも
テラスにあるドーム状の建物の1階には「TENGOKU CAFE」があります。雲をイメージしたロゴは静岡県の形を模しており、細かいこだわりにも驚き!
食券で購入したスイーツやドリンクは、店内のほか、デッキスペースで味わうことも可能です。駿河湾方面を眺めることができ、冬は海に夕日が沈む様子が見られることも!
「1059モンブラン」1000円
カフェには富士山や天空をモチーフにしたメニューが揃っています。
おすすめは静岡茶を使用した「1059モンブラン」。濃厚な抹茶ペーストの中には抹茶アイスが入っていて、抹茶好きにはたまらない一品。土台のスポンジには、コーヒーを染み込ませています。
「峠チュロス」500円
「映える」メニューと言えば「峠チュロス」! 絶景を背景にしたり、モニュメントに重ねたり、いろいろな写真が撮れそう。撮影のあとは、サックリとした食感のチュロスを味わってくださいね。
「1059ポップコーン」1個550円
空と雲を思わせるポップコーンはちょっとしたおやつにおすすめ。ブルーはさわやかなラムネ味です。