お中元とお歳暮はどちらも贈るべきか?
お中元とお歳暮は両方を贈るべきか、どちらかでよいのか、悩む人もいるでしょう。お中元とお歳暮はセットのように考えられがちですが、必ずしも両方贈る必要はありません。ただし、お中元を贈ったら、お歳暮も贈ることが一般的なので、どちらか一方にするならお歳暮のみとするほうが無難です。
お中元やお歳暮を贈るときのマナー
お中元やお歳暮は相手への感謝を伝えるためのものです。そのため、送るときはマナーを守り、相手に不快感を与えないようにしましょう。ここでは、お中元やお歳暮を贈るときのマナーについて解説します。
送り状を事前に送ると丁寧な印象になる
お中元やお歳暮は、相手のお宅に持参するのが正式のマナーです。しかし、忙しい相手を訪ねるのはかえって迷惑だったり、相手が遠方だったりする場合などもあります。このような事情から、最近では品物を配送することが一般的です。
その際は、日頃の感謝の気持ちとともに、品物を送ったことを伝える送り状を事前に出すとよいでしょう。
相手の好みや状況に配慮する
当然ではありますが、贈り物をする際は相手の気持ちになって考えるのが大切です。品物は相手の好みに合わせて、季節を感じる品や日持ちのするものなどを贈るとよいでしょう。
また、感謝の気持ちを込めた品であっても、あまり高価なものは相手を恐縮させてしまいます。さらに、食料品などはあまり多すぎると食べ切れずに持て余してしまうこともあるので、相手の家族構成なども考慮したうえで選びましょう。
なお、お中元、お歳暮に限らず目上の人への贈り物の品として刃物や履物、下着、金券などはマナー違反とされています。このほか、花を贈る際は不吉な花言葉のものは避けましょう。
喪中のときでも贈ることは可能
お中元やお歳暮は感謝の気持ちを表すもので、お祝い事ではありません。したがって、自分や相手が喪中であっても贈ることはできます。ただし、仏式では四十九日、神式では五十日を過ぎてから贈るようにしましょう。
お歳暮の場合紅白の水引を掛けたのし紙を用意することがあります。しかし、喪中のときは、無地の奉書紙や白い短冊、派手すぎない包装紙を選ぶようにしてください。
贈る時期を過ぎてしまったら
お中元やお歳暮を贈りそびれてしまった場合は、別の形で贈り物をすることもできます。
お中元の時期を過ぎてから贈る場合は、表書きを「暑中御見舞い」(立秋まで)、立秋以降は「残暑御見舞い」に替えて贈りましょう。
お歳暮では、年が明けてから「御年賀」などを贈るようにしましょう。その際ののしは、1月1日~7日までの松の内は「御年賀」、1月8日~2月4日までは「寒中御見舞い・寒中御伺い」となります。
お中元やお歳暮をもらったときにすること
一般的に、お中元やお歳暮に対して返礼の品を送る必要はありません。電話やハガキなどでお礼を伝えるとよいでしょう。
どうしても返礼をしたい場合は、相手に気を遣わせないように、いただいた品物の半額から同額以下ぐらいを目安に選びましょう。旅行などのお土産という体裁で贈ることもおすすめです。
まとめ
お中元とお歳暮は、どちらも感謝を伝えるために贈るもので、金額の相場も3,000円~5,000円と同程度です。両者の大きな違いは贈る時期で、お中元は夏、お歳暮は冬の時期に贈ります。
贈るものの内容も両者に大きな違いはなく、どちらも相手の好みに合わせて喜ばれる品を選ぶとよいでしょう。