お金はしっかり貯めたいので、日頃からお得な情報をキャッチしている人もいるのでは? でも「これをすることでお得になるはず」と思っていることが、実は「損」につながっていることもあるんですよ。ここでは、どのような行動が一見「お得」なようで「損」につながってしまうのか、一緒に確認していきましょう。
実は「損」につながるNG行動があった
「お得」なつもりで始めたことが、実は「損」につながっていることもあるので気をつけたいものです。ここでは、特に「節約初心者の人」ほどやりがちな失敗例を紹介します。知らず知らずのうちに、ついやってしまっていることがないか確認してみてくださいね。
(1)何度もスーパーに行かずまとめ買い!
「食材は、週に数回まとめて購入。何度もスーパーに足を運ばないことで、お得になる」という人もいますが、実は、この方法は節約初心者の人ほどNG。
「もしかしたらこれでは足りないかもしれない」「少し安くなっているからたくさん買っておこう」などの心理が働き、余計なものまでかごに入れてしまったり、予定通りの買い物で済ませられた場合でも「予定通りの献立」を準備することができず、残り物が出て食材を無駄にしてしまったり。このような”あるある”に悩まされる原因になりやすく、結果として「損」につながることが多いからです。
また、料理が得意な人なら良いのですが、料理が苦手な人にとっては、日持ちしにくい「お惣菜」や調理が不要な「生もの」などをメニューに組み込めないことでストレスがたまりやすく、「今日は忙しくて料理ができない」という日が週に1度でも出てしまうと、食材を使い切れないことにもつながります。
このような人は、まとめ買いをするより、週に何度かのちょこちょこ買いの方がかえってお得になることが多いので、「まとめ買いをしても、全然食費が安くならないな」と感じるなら、積極的にやめることを検討するのも一つの方法ですよ。
(2)安く買った肉を冷凍!
「割引されている日にお肉はまとめ買いをして、冷凍しています」という人もいますが、これも節約初心者の人ほど実はNG。
まず、まとめ買いしたお肉を冷凍するには、下ごしらえが必要ですが、この下ごしらえが意外と面倒です。さらに、保存したお肉に日付を入れるなどして、消費期限を管理する必要もあるので、さらに手間がかかります。
冷凍庫のなかが散らかりやすいので、定期的な整理整頓も必要ですし、その上、使う時には解凍もしなければならないので、お肉を実際に調理するまでにひと手間もふた手間もかかってしまうため、忙しい人ほど挫折しやすく、時間がある人向けの方法と言えます。
しかも、それだけの手間をかけて節約できたとしても、100gあたり10円安くなっているだけのお肉なら、1日500g使っても50円、31日に換算しても月に1550円ほどの節約にしかなりません。割引率が100gあたり50円以上であればやる価値もあるかもしれませんが、割引率が少ないのであれば、わざわざ手間をかけてまでやる必要があるのかは考えるべきところです。
ましてや、いつ冷凍したのか分からないような「肉の化石」が出てくるようでは、節約どころか損をしてしまいますので気をつけましょう。
それならば、その日のうちに使い切れる量だけを買い、鮮度の高いうちに使い切るようにした方が、よほど節約になりますよ。
(3)定期購入ならお得!
「いつも使うものならば、単品で購入するよりも定期購入をした方が単価も安くなり、手間も省けてお得」と考える人もいますが、こちらも節約初心者こそ避けたいNG行動の一つです。
なぜなら、定期購入は確かに単価という面では単体で購入するよりも安くなりますが、まさしく「定期的に一定量を使い続けなければならない商品」になるからです。
例えば、月に1つの商品でも、毎月1つ必ず使うものなら良いのですが、実際には1.5ヵ月持ってしまうようなものだと、本当に必要なのは3ヵ月に2つ。毎月1つ購入してしまうと、3ヵ月に1つは余りが出てしまいますから、1年にすると4つは余りが出る計算になります。余りが出るようになると、いくら単価が安くても、年4つ買う量を減らす方がお得になります。
このようなことにならないように、定期購入をするなら「実際の月の消費量と、注文の頻度に差がない商品か」を良く確かめる必要があります。
年に1つでも余りが出るなら、損をしていることにつながっていないか確認しましょう。
(4)生協ならお得!
注文したものが自宅に届く「生協」などは、重いものを運ばなくて済むため、大変便利なので活用していただいても全く問題ないものなのですが、「お得になっているか」という点では、特に節約初心者ほど気をつけてほしいものです。
なぜなら、生協などでは、大量のチラシが自宅に届くため、「今週だけのお買い得品」「バーゲンセール中」などといった食料品以外の品物まで目につきやすい傾向にあるからです。
このようなお得な商品は、ついつい目移りしやすいものですから、気づいたら「必要なもの以外のものも買っていた」ことになりやすく、結果として「お得にならない」ことがあるため注意が必要です。
もちろん、「赤ちゃんがいて買い物に出かけることが難しい」「高齢で重いものを持つことができない」など、事情があって生協を利用するのは素晴らしいことですし、むやみにやめる必要のないものです。しかし「お得を追い求めたい」という場合には、継続するかどうか再検討してみるのも一つの方法ですよ。