吉祥クイズ5:なぜ「キジ」はおめでたい?
『国宝 雪松図と吉祥づくし』展示風景
第3章「瑞鳥(ずいちょう)のすがた」では、おめでたいイメージのある鳥をモチーフにした作品が登場。鶴や鳳凰などが表された美術工芸品が展示されています。
では、最後の吉祥クイズです。瑞鳥のなかには、キジ(雉)も含まれています。なぜキジがおめでたいのか、わかりますか?
キジは、古くは古事記や日本書紀、万葉集にも出てくる鳥で、別名は「妻恋鳥」。夫婦円満のイメージがあるため、縁起物となりました。
ほかにも、キジには「焼け野の雉(きぎす)」という言葉もあります。親のキジは野を焼かれたとき、火の中にいるひな鳥を救い出そうとして、自分が焼かれても子どもを守るということから、「子思いの鳥」というイメージもあるそうです。
ちなみに、キジは日本国産の鳥で、日本の「国鳥」にも指定されています。古くから日本とご縁の深い鳥なのですね。
年内は25日まで、新年は1月4日から
おめでたいモチーフづくしの展覧会、いかがでしたか。
本展は、新年は1月4日からスタートです。ぜひ、ハッピーな気分になれる「縁起物づくし」の美術品をご覧になってみてくださいね!
Information
会期 :2023/1/28(土)
休館日 :月曜日(ただし1/9は開館)、年末年始12/26(月)〜1/3(火)、1/10(火)
会場 :三井記念美術館
開館時間 :10:00〜17:00(入館は16:30まで)
観覧料 :一般¥1,000、大学・高校生¥500
展覧会公式HP: https://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html