おしりが垂れていると後ろ姿にメリハリがなく、老け見えを招いてしまうこともあります。おしりがキュッと上がっていれば、脚長効果も出て美しいボディラインに見せることができます。垂れじりをキュッと引き上げるストレッチをご紹介します。
おしりと太ももの境目がなくなる原因
① 運動習慣がない
おしりの筋肉を使わないと筋肉量が低下して脂肪が増えます。その結果、おしりが垂れて太ももにも脂肪がつき境目がないように見えてしまいます。
②足を組む
足を組む習慣があると骨盤がゆがみ、骨盤を支える中臀筋が伸びてしまいます。骨盤のゆがみはお尻の筋肉を緩めるため、おしり全体の筋肉バランスも崩れてしまうことに。お尻や太ももの筋肉が無理に伸ばされる状態が続くと、太ももが太くなったりおしりの形が悪くなってしまうので注意しましょう。
③姿勢が悪い
普段の座り方や立ち姿勢が悪いと骨盤がゆがみ、垂れじりにつながります。たとえば、パソコンやスマホを見るときに背中が丸まっていたり、ソファや椅子の背もたれにベタッと寄りかかっていたりしませんか? 骨盤が後ろに倒れると猫背の原因になります。猫背になるとおしりを引き上げる脊柱起立筋という背中の筋肉が衰えるため、丸みのないたいらなおしりになってしまう可能性があります。
④体脂肪率が高い
体脂肪率が高い人は、おしり周りの筋肉が少なく脂肪が多いケースが考えられます。脂肪が多いとおしりと太ももの境目がなくなって見えてしまいます。
鍛えるべきおしりの筋肉は?
大臀筋
お尻の中心となる筋肉は大臀筋です。大臀筋は、歩く、走る、登る、といった動作で使われ、この筋肉が衰えるとおしりが垂れたりペタンコになってしまいます。普段の動作でよく動かす筋肉なので普通に生活していればある程度鍛えられますが、デスクワークなどで1日中座りっぱなしだと衰えがちに。キュッと引き締まって丸みを帯びたおしりを手に入れたいなら、しっかりと鍛えることが必須です。
中臀筋・小臀筋
大臀筋の次に大きなお尻の筋肉が中臀筋です。中臀筋は、大臀筋の上部にあって骨盤を安定させるほか、股関節を回したり、足を横に踏み出したり、といったときに使われます。一方、おしりの深層部にある筋肉が小臀筋です。中臀筋のサポートをする筋肉なので、中臀筋を使うときは小臀筋も一緒に使っていると考えるとよいでしょう。
イラストAC
おしりと太ももの境目を作るエクササイズ
レッスン1
①仰向けになり、両膝を立てて肩幅に開く。膝の下にかかとが来るようにして、両手は体側に伸ばし肩甲骨を寄せる。息を吸いながらお尻を持ち上げる。
Photo by Emiko Hirukawa
②余裕があればお尻の下で両手を組み、さらに肩甲骨を寄せる。
Photo by Emiko Hirukawa
③かかとを床から持ち上げつま先立ちになる。深い呼吸で30秒〜1分間キープする。
Photo by Emiko Hirukawa
レッスン2
①よつんばいになり、片方の脚を上げ膝の角度を90度に曲げる。膝が外側に向かないように気を付ける。