新学期が始まると、子どもが学校からいろいろな書類をもらってきます。その中の一つに、「こども総合保険」の加入の案内があります。子どもは、親が思いもよらないような行動をとってケガをしたり、他人の物を壊したりすることもあるので、加入したほうがいいかもしれないと思いますし、加入については任意なので判断に迷いますよね。こちらの記事では、学校から案内される「こども総合保険」の補償の内容と、加入する場合の注意点についてお伝えします。
「こども総合保険」の内容
学校から案内される「子ども総合保険」の補償内容は、「個人賠償責任保険」「傷害保険」「育英費用」の基本補償と、その他に「携行品損害」「病気補償」「救援者費用等」などの補償を選んで契約できるようになっています。
順番に概要をみてみましょう。
個人賠償責任保険
個人賠償責任保険は、お子様が他人にケガをさせたり、他人の物を壊したりしたときに賠償責任が発生したときに保険金が支払われます。
・お子様が自転車に乗っていて他人にケガをさせた。
・キャッチボールをしていて、窓ガラスを割った。
傷害保険
お子さまがケガで入院したり、通院したりしたときに保険金が支払われます。
・サッカーをしていてケガをして通院した。
・自転車で転んで骨折して入院した。
育英費用
お子さまを扶養する方が事故などで亡くなったり、重度の後遺障害を負ったりしたときに保険金を受け取ることができます。
・お父さんが交通事故で亡くなった
・お父さんがケガで重度の後遺障害を負った
携行品損害補償
お子さまの持ち物を自宅から持ち出している時に壊してしまった時の修理の費用や買い替えの費用が補償されます。
・体育の授業中に転んでメガネが壊れ修理した
・制服がフェンスに引っ掛かり、制服が破れた
病気補償
お子さまが病気で入院や手術をしたときの補償になります。契約している入院日額を入院日数分受け取ることができます。
・お子さまが虫垂炎になり、入院し手術をした
・思春期による心身症で入院した
救援者費用等
お子さまが事故などで捜索や救助活動が必要になり保護者がその費用を負担した場合や、お子様が旅行先や遠征先でケガをして入院することになり保護者が現地に駆け付けたりした場合、その費用が補償されます。
・部活動の遠征先でケガをして入院することになり、保護者が新幹線で駆け付け、看病のために宿泊した。その交通費と宿泊費など
※上記の解説は概要のため、条件などの詳細は学校からの案内資料等にてご確認ください。
すでに加入している保険や公的保障でカバーできていることもある!
「子ども総合保険」は、子どもの突然のケガや他人の物を壊した場合の補償が備わっていて、子育て世代のママにとってはありがたいと思われる保険ですが、すでに加入している保険や学校単位で加入している保険でカバーできていることもあります。
加入を考える場合には以下の点に注意しましょう。
加入中の保険の内容をチェック!
個人賠償責任保険は、火災保険や自動車保険に特約で付けることができます。加入中の火災保険や自動車保険の保険証券や補償内容のお知らせを確認して、個人賠償責任保険特約が付いていないか確認しましょう。
育英費用は、傷害による死亡や後遺障害に限定されていることが多く、保護者が加入している生命保険で十分に補える可能性もあります。
傷害保険や医療補償は、ほどんどの自治体では子どもの医療費を助成していますし、ご家庭で傷害保険や子どもの医療保険に加入していれば敢えて加入する必要はなくなるのではと思われます。