美しい店内にも注目。昭和レトロな空間が素敵
「上質な空間で特別な時間を」と初代のこだわりが感じられる、贅を尽くした特注の意匠も要チェック。写真は、舞台の緞帳(どんちょう)などを手がける老舗織物店によるタペストリーが飾られた2階席。貝殻を並べた衝立(ついたて)も貴重で、今では手に入らないものばかり。
1階にある波打つ木の壁は、640枚の高級木材とステンドグラスで作られています。制作された昭和50年(1975)当時は、家一軒分の費用がかかったそうで、まるで美術館のような趣きを醸し出しています。
お花のような照明も昭和レトロ感が満載。そのほか、赤い大理石のエレベーターや、石細工の螺旋階段などが特別な空間を作り上げています。建築物としても評価され、数多くの受賞歴もあるのだそう。
本物志向の初代は生花にこだわり、1階のテーブル席には花瓶が備え付けられています。今もイキイキとした生花が訪れた人を出迎えてくれます。
スタッフの制服もクラシカルでかわいい!年に5回も衣替えがあるそう。
今は3代目の山野睦子さん・誠子さんが継ぎ、「本物でないと、おじいちゃんに怒られるわ」と、メニューも空間も初代の心意気が継承されています。市販品のない時代にイチから手づくりしたメニューや、昭和時代の華やぎを感じる非日常な空間から、古きよき日本を堪能してはいかがでしょうか。
「純喫茶ミニチュア(看板ライト・ホットケーキ)」各600円
訪れた思い出に、ミニサイズで看板やホットケーキを再現したミニチュアもぜひ。看板は電気が付き、細かいところでまで再現されているのだそうですよ。
なお、店内での撮影は他の人が映り込まないよう配慮を。
■純喫茶アメリカン(じゅんきっさあめりかん)
住所:大阪府大阪市中央区道頓堀1-7-4
TEL:06-6211-2100
営業時間:10時~21時45分LO
定休日:第2・3木曜、ほか月1回不定休
Text:こばやしみもざ
Photo:大﨑俊典
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