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レオナルド・ダ・ヴィンチが描く劇的瞬間をアフタヌーンティーで。[メズム東京]でいただく「最後の晩餐」

▲他の弟子たちとは対照的に、イエスから身を引き硬直しているユダと「チョコレートサンド」

弟子たちの中でも最年長だったペトロは、サン・ピエトロ(聖ペトロの意味)大聖堂に墓所があると伝わります。聖堂があるローマの伝統菓子マリトッツォは、聖堂のドームを思わせる形。たっぷりのクリームに甘いマンゴーが添えられます。マリトッツォが日本で知られるようになってまだ2年ほどですが、古代ローマ時代からあったと伝わるお菓子です。

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▲ぺトロ(中央の白髪の人物)の「マリトッツォ」

弟子たちの中でもっとも若かったヨハネは、イエスの話にショックを受けているようにも、ペトロの問いかけに耳を傾けているようにも見えます。イエスの死後、聖母マリアと共に移住したエフェソス(現トルコ)にちなみ、ローマ時代から伝わるトルコ風のスポンジケーキ「レバニ」を用意。染み込んだシロップが口の中で滲みだし、オレンジの香りとともに甘さが広がります。

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▲ヨハネの「レバニ」

最後の晩餐でイエスはパンを取りあげ「これがわたしの体である」と言って弟子たちに与えたことから、イエス自身をパンで象徴。当時パレスチナのパンは丸かったことから、「パン・ド・カンパーニュ」を選び、外側はカリッと、もっちりとした中にはコンテチーズが入っています。ワインを模したモクテルと共に味わってみてください。

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▲イエス・キリストの「パン・ド・カンパーニュ」

弟子の一人が裏切るという言葉に、「わたしではありません」と否定する仕草のフィリポ。イエスの死後、フィリポはギリシャや現在のトルコなど広い範囲で布教を続け、古代都市ヒエラポリスにまつられています。「キュネフェ」はトルコなど中東の伝統的お菓子で、細い麺状のカダイフでチーズを包み焼いたスイーツです。自家製のローズシロップで中はしっとり、外はサクサクとした食感です。

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▲フィリポが布教したトルコのお菓子「キュネフェ」

マタイはローマ帝国の微税人だったことにちなんで、量り売りされているローマスタイルの四角いピザを用意。一方のタダイは、埋葬されているサン・ピエトロ大聖堂の尖ったドームをイメージした円錐形の「ティラミス」に。とても柔らかいティラミスは、マスカルポーネチーズで作られています。

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▲マタイ(左)の「ピッザ・マルゲリータ」と、タダイの「ティラミス」

「最後の晩餐」の最後を締めくくるのが絵の最も右側に描かれたシモン。エジプトで布教したと伝わることから、エジプト風のミルクプリン「マハラベイヤ」をヒントに、米粉を使い、カルダモンと黒コショウでエキゾチックに仕上げた、甘味を抑えたスイーツです。

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▲シモンが布教を行なった地エジプトのプリン「マハラベイヤ」

【メズム東京、オートグラフ コレクション】のアフタヌーン・エキシビジョン『サパー(Supper)』。イエス・キリストと12人の使徒たちとともに、最後の晩餐を共にする14番目のゲストになったつもりで、ぜひ味わってみてくださいね。<text&photo:みなみじゅん 予約・問:メズム東京、オートグラフ コレクション https://www.mesm.jp/>

https://www.mesm.jp/

アフタヌーン・エキシビジョン『サパー(Supper)』

期間:2023年7月28日(金)までの平日限定 ※1日24食限定 時間:14時~/14時30分~/15時~/15時30分~ 料金:¥5,800(税サ込) ※前日17時までに要予約

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