初対面で「なんだかこの人は好感が持てるな」と思ったことはありませんか?実は、初対面で好感を持たれやすい人には共通する特徴があるのです。今回は、初対面で好感を持たれやすい人の特徴を様々な研究結果に基づいた形でご紹介します。
初対面の印象ってどれくらい影響するもの?
まずは、初対面の印象が私たちの心に及ぼす影響について見ていきましょう。
第一印象はほんの数分で決まる
初対面で第一印象が決まるまでの時間は、長くても約3〜5分と言われています。なんと「第一印象はたった1秒で決まる」と主張する研究もあります。
「はじめまして」とあいさつを交わし、お互いに自己紹介を行うほんの数分間で、「この人は〇〇な人だ」というイメージが形成されてしまうのです。*1
第一印象は払拭しにくい
第一印象はいったん形成されると払拭しづらいこともわかっています。その理由として考えられているのが、心理学者アッシュが提唱した「初頭効果」です。
初頭効果とは、最初に示された情報は強く印象に残りやすいという心理効果のこと。初対面で「なんだか怖そう」と思われると、後々までその印象は残り続けてしまいます。なんとか払拭しようと、優しく接しても「何かたくらんでいるのでは?」と色眼鏡で見られやすくなるのです。*1
だからこそ、初対面で好感を得ることは重要といえます。
イラスト/Adobe Stock
初対面で好感を持たれやすい人の5つの特徴
それでは、初対面で好感を持たれやすい人に共通する5つの特徴を見ていきましょう。
笑顔
初対面で好感を持たれやすい人の特徴は何といっても「笑顔」です。
多くの研究でも、笑顔はそれ以外の表情よりも「親しみやすい」「親切そう」など、ポジティブに評価されることが示されています。
笑顔は「あなたと仲良くしたいです」「あなたに興味を持っています」のサイン。ぜひ鏡の前で練習しておきましょう。*2
姿勢が良い
好感を持たれやすい人の特徴としては、姿勢が良いことも挙げられます。
とある研究結果からは、姿勢が良いと信頼を得やすくなることがわかっています。*3
また、座って話すときは、背もたれに寄りかかるような後傾姿勢よりも、少し前に乗り出した前傾姿勢の方が「話を聞くぞ!」という意欲が伝わり、好感を持たれる傾向にあります。
ただし、頭や肩が落ちた「猫背」になると陰気で自信のない印象になるので注意が必要。背筋を伸ばす意識は忘れないようにしましょう。*4
ジェスチャーが豊か
ジェスチャーが豊かであることも好感をもたれやすい人の特徴です。
・相手の話を聞くときにうなずく
・自分が話すときに手を動かしながら説明する
などのジェスチャーが多い方が「信頼できる」「自信がありそう」と判断されやすい傾向にあります。*1、5
アップル創業者の1人であるスティーブ・ジョブズもプレゼンで活発に動き回る姿が印象的でしたね。ビジネスシーンでポジティブな印象を形成したいなら非常に効果的な方法なのです。
「声」や「話し方」が落ち着いている
初対面で好感を持たれやすい人は、「声」や「話し方」にも共通点があります。それは落ち着いた声のトーンではっきり発音すること。高すぎる声や早口は神経質な印象を与えますし、聞き取りにくい発音や滑舌はネガティブな印象につながります。
また、話す速度はやや速めの方が活動的で有能な印象を与えることが報告されています。*5