料理の時短化に役立つのではないかと多くの人から期待されている、3COINSの「2段レンジトレイ」。ほかのブランドからも同じような商品が販売されているなか、かなり価格もリーズナブルです。時短化とあればさっそく使ってみたい筆者が使い勝手を検証し、メリットや惜しいポイントを解説します。2023年6月22日 更新
「これはいいアイデア」と話題！3COINSの2段レンジトレイ
料理の効率をアップさせたいという人から「ぜひほしい」と注目を集めているのが、3COINSの「2段レンジトレイ」。ちょうど折り畳み式の食卓テーブルのような構造で、電子レンジ庫内のスペースを2段に分けて効率よく使うことができるアイテムです。
つまり2皿同時に温められるわけですが、ここで「1皿ずつ2回温めるよりも加熱時間が短くすむのか」「ちゃんと上下段ともにおいしく温められるのか」など疑問点がいくつも浮かんできた筆者。さっそく実際に使ってみて使い勝手を検証してみることにしました。
SNSでは期待と実感に温度差が……!?
SNSに寄せられているコメントを見てみると、実際に使ってみる前の人からは「とてもいいアイデア」「ぜひほしい」「料理の時短化に役立ちそう」などと期待する声がたくさん。
一方実際に使ってみた人からは、少しネガティブな感想もちらほらと……。本商品に対する期待値と実際に使ってみた感想に、どうやら温度差があるようですね。
2段レンジトレイの機能と使い方
「2段レンジトレイ」は、折り畳める脚がついた円盤状の形のアイテム。アイボリーカラーで統一されていて、素材はポリプロピレン製、サイズは直径約23cm×高さ約8cm、耐荷重は1kgです。
耐熱温度が140℃なので、およそ120～140℃になると言われている電子レンジの庫内で安心して使うことができ、耐熱温度が90℃以上であれば使用可能とされる食洗機で洗えます。
サイズ … 直径約23cm×高さ約8cm
素材 … ポリプロピレン製
耐熱温度 … 140℃
耐荷重 … 1kg
脚の部分を立ち上げてみるとカチっと本体にはまり、ぐらつくことはありません。使ったあとはまた畳めるので、省スペースで収納できますよ。本体の質感も硬さがあり、しっかりとしています。
使い方は電子レンジ庫内に2段レンジトレイを設置し、上段と下段に温めたいものを置いて加熱するだけ。ターンテーブルつきの場合は内径が24cm以上、庫内の高さがだいたい18cm以上ある場合に使うことができます。
注意書きを見てみると…
ラベル裏面には、「料理の種類や量、並べ方などによっては上下のものが同じように温まらない場合があります」「長時間連続使用すると変形します」など気になる注意書きが。多くの人が期待しているように、シンプルに料理の “時短化” に貢献できるアイテムとは言い切れないのかもしれません。
使い勝手を検証：ちゃんと温められる？本当に時短になる？
上段と下段の仕上がりに差は出る？
まず気になったのが、上段下段どちらも同じように温められるかということ。商品注意書きにも「同じように温まらない場合もある」と明示されていますね。
そこで冷凍いなり寿司を3個並べた皿を上段と下段に置き、オート機能を使って温めて仕上がりを比較してみることにしました。
加熱後、仕上がりには歴然とした差が。上段のいなり寿司はふっくらと理想的な仕上がりですが、下段のいなり寿司は温まりすぎで食感がかなり硬くなってしまいました。
おなじ食材、量、加熱時間でも、上段と下段では仕上がりにかなり差がでてしまうことがわかりますね。どうやら下段の方が熱が通りやすいようです。
2段レンジトレイ使用・不使用で、どちらが早くておいしい？
温め時間が短くなるのかどうかを確かめるために、「2段レンジトレイで2皿同時に」「1皿ずつ2回」オート機能を使って温めてみて、トータルでかかった時間を比べてみました。
結果は「トレイ使用：110秒」「トレイ不使用：42秒×2＝84秒」で、2段レンジトレイを使用した方が時間がかかってしまうことに。2段レンジトレイを使えば加熱時間が短くなるわけではないんですね。
また下段よりおいしく仕上がった2段レンジトレイ上段のいなり寿司よりも、1皿ずつ温めたいなり寿司の方がふっくらとした仕上がりに。2段レンジトレイを使わない方がおいしく仕上がるようですよ。
