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[7/3〜7/9の運勢]7月1週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

今週のかに座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

新しさに身を置いて

今週のかに座は、人生のひとつの到達点として自身の「力の抜け加減」をはかっていくような星回り。

『学会の夜のホテルに泳ぎけり』(杉田菜穂)という句のごとし。作者は大学につめる学者であり、掲句も泊りがけで学会に参加するという職業生活の一場面を切り取った一句ですが、俳句として見るとどこか他にはない新しさがあります。

掲句はどこか社会への意識を過剰に持ちあわせている訳でもなければ、かと言って、ささやかな日常に綺麗におさまってしまっている訳でもなく、ちょうどいい塩梅で力の抜けた印象を受ける。

あなたもまた、それくらいのちょうどいい塩梅で、この世界と押し引きしていきたいところです。

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今週のしし座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

へその緒を切る勇気

今週のしし座は、「全部捨てればいい、振り返ってはいけない」という彼女の言葉を受け入れていこうとするような星回り。

名エッセイストで知られるアニー・ディラードは、文章を書く上で大切にしている秘訣について綴った『本を書く』という本のなかで、ここだけは決して切り捨てていはいけないし、その必要などないと心底思える最良の部分をこそ放棄せよ、それが文章術だと言っています。

「道そのものは作品ではない。あなたがたどってきた道には早や草が生え、鳥たちがくずを食べてしまっていればいいのだが。全部捨てればいい、振り返ってはいけない。」

あなたもまた、自分が紡ぎ出す世界を変えるためにも、誰も見ていないところでどれだけアニーがいうような「恐るべき行為」を実行できるかどうか問われていくでしょう。

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今週のおとめ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

何かが破れている

今週のおとめ座は、この世界の境界線上をなぞって歩いていくような星回り。

『死後の景扇風機に顔近づけて』(高勢詳子)という句のごとし。一度でも「扇風機」に指をつっこんでひどい目に合いかけたことのある人ならば、羽が回っているタイプのそれにはどこか恐怖心を抱くものではないでしょうか。

作者はここでこの世の“へり”にいて、白いウサギを追いかけて穴に落ちるアリスのごとく、きわどい領域に足を踏み入れているのだとも、抜けるべきしがらみから自由になりかけているのだとも言えます。

あなたもまた、そんな「うっかり」をあえて試みてみるといいでしょう。

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今週のてんびん座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

そこのけそこのけ

今週のてんびん座は、無意識の内になれ合いに陥っていた関係を脱し、ありうべき大人の交友していこうとするような星回り。

寺山修司の『家出のすすめ』が1972年に刊行されてから、既に50年がたちました。本書は「家出のすすめ」の他「悪徳のすすめ」「反俗のすすめ」「自立のすすめ」の4章からなっていますが、このうち「悪徳」の箇所から目を引いた一節を引用しておきます。

「だいたい、他人の悪口をいうというのは、サーヴィス行為であります。いいながら、自分もすこしは爽快な気分になりますが、いわれる相手がつねに主役であり、いっている自分が脇役であるということを思えば、「いわれている当人」ほど爽快な気分とはいえません。(中略)だから、悪口をいわれたら、悪口をもってこたえねばならない。それが友情であり、義理というものであります。」

あなたもまた、「悪口にたいして悪口でこたえる」くらいの潔さと美意識とを発揮していきたいものです。

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