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電気代が安くなる冷房と扇風機の“ダブル使い”。節電に効果的な扇風機の「置く場所」と「向き」とは

電気料金が大幅に値上げされるなか、これからの季節とくに気になるのが、エアコンの電気代ですよね。電気代が今より高くなるなんて、家計がもう限界……と、悲鳴を上げている方も多いはず。そこで、総合家電エンジニアの本多宏行さんが、エアコンと扇風機を上手に使うことで、電気代を徹底的に節約する方法を伝授。節電しつつ、少しでも快適に夏を乗り切るために、ぜひ参考にしてみてください!

教えてくれたのは……総合家電エンジニア 本多宏行さん

テックマークジャパン株式会社業務部クレームチームエキスパート。

家電全般、住宅設備、パソコン、車などの延長保証の修理精査業務に携わっている。
多種多様な家電製品の幅広い専門知識が必要となる「総合家電エンジニア(正式資格名称:家電製品総合エンジニア)」資格を保持。

電気料金が大幅に値上げ。冷房代の節約、どうする!?

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「2023年5月に開催された閣僚会議で、大手電力会社7社が申請した電気料金の値上げが了承されました。これにより、各社平均15%から40%近い値上げとなることが予測されます」と話すのは、総合家電エンジニアの本多宏行さん。

「今でさえ電気代には頭を悩ませているのに、そんなに高くなるの!?」と、正直不安になってしまいますよね。

本多さんによると、これを機会に、新電力への切り替えを検討することも手だとのことですが、急には難しいという方も多いと思います。そこで今回は、エアコンと扇風機を上手に使うことで、できる限り電気代を安く抑える方法を教わります。

この夏、ぜひ実践してみてください!

推奨される「28度」はエアコンの設定温度じゃない!?

まず、エアコンは外気の温度と室内の設定温度の差が大きいほど、電力を必要とします。よって、設定温度を下げすぎると、電気代が高くなってしまいます。
環境省が推奨する夏場の室内温度は、「28℃」です。

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ここで注意したいのが、これは室温であり、エアコンの設定温度ではないということ。どのくらいの設定温度で室温が28度になるかは、エアコンの機種や部屋の広さなどによって異なるので、室内に温度計を置いておくとよいでしょう。

「自動運転」をフル活用。30分の外出なら切らないで

エアコンの「自動運転」は、メーカー各社の技術力が結集した機能です。ぜひ、これを活用しましょう。

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また、エアコンは、室内が設定温度になるまでフル稼働するので、30分ほどの外出であれば、電源を切らずに、自動運転させておくといいでしょう。

扇風機は「DCモーター」搭載のものがおすすめ

夏本番前であれば、扇風機の活用で、エアコンの運転を控えることができると思います。

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ただし、扇風機は搭載されているモーターの種類に注意しましょう。一般的に、ACモーターが搭載されている扇風機は電気代が高くなる傾向にあります。使用している扇風機がACモーターを搭載している場合は、省エネ性能の望めるDCモーター搭載(正しくはブラシレスDCモーターだが記述はDCモーターとする)の扇風機に買い替えるのをおすすめします。

DCモーター搭載の扇風機は消費電力が低いため、長時間使用しても、電気代に大きく影響しないと思います。

扇風機は「置く場所」と「向き」に注意

扇風機を効果的に使用するには、「置く場所」と「向き」が大事です。

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夜間や早朝の、外気温が比較的低い時間帯なら、窓際から室内に向けて設置しましょう。
帰宅後など、室内の空気を外へ逃がしたい場合は、室内から窓際に向けて置くと、部屋にこもった熱が放出され、室温が下がります。

エアコンと扇風機の併用で、効果的に節電

エアコンの設定温度を1℃上げると、消費電力を約10%抑えることができるとされています。「設定温度を上げるのがツライ」という方におすすめなのが、エアコンと扇風機の併用です。

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扇風機で室内の空気を循環させることで、エアコンの冷気を均一に届けることができ、設定温度を上げても、部屋全体の温度が下がりやすくなります。
「エアコンと扇風機を両方使うと、電気代が高くなってしまうのでは……」と思うかもしれませんが、DCモーター搭載の扇風機であれば、消費電力はエアコンの10分の1ほどです。エアコンの設定温度を下げて単独で運転するよりも、扇風機を併用したほうが、節電につながると思います。

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