京都の夏の風物詩に欠かせない「納涼床(のうりょうゆか)」。市内中心地を流れる鴨川の川辺に、夏の間だけせりだして作られる高床の座敷のことで、江戸時代から続く歴史があります。2023年、この納涼床に新しく名を連ねたお店が、「Kacto(かくと)」。ブランチメニューも豊富に揃うモダンアメリカン・カフェレストランです。
春は桜、夏は床、山紫水明な京都の景色を満喫できるリバーサイドカフェレストラン
©Kacto
京都で一番の繁華街、三条、四条河原町界隈。京阪電車の三条、祇園四条の駅を降りて、人の流れに沿って河原町通へと向かうときに、いつも目の前にある鴨川。川に沿って小さな飲食店や宿がぎっしりと並んでいる中で、「Kacto」があるのは、鴨川にかかる四条大橋から200mほど南に下がった団栗橋(どんぐりばし)のたもと。
©Kacto
さて、5月1日~10月31日の期間、川にせりだして並ぶ鴨川納涼床は、京都の夏の風物詩。「Kacto」では、期間中の8時から23時まで納涼床がオープン。ブランチタイムとカフェタイムは1時間30分利用することができ、ディナータイムには、1000円の床チャージで2時間の利用が可能。
©Kacto
朝の光に輝く鴨川の水面を眺めつつ、床での朝ごはんから京都の朝をスタートするのも、日の落ちた川床でキャンドルの光に照らされながら食事をいただくのも素敵ですね。
©Kacto
春になると高瀬川沿いのカウンター席からの景色は一面の桜並木に。お花見のできるカフェとしても押さえておきたいスポットです。
朝8時から夜23時までの通し営業で、使い勝手抜群
©Kacto
お店の形態は、モダンアメリカン・カフェレストラン。東京都品川区の天王洲運河にあるブルワリーレストラン「T.Y.HARBOR」、南青山の環地中海料理店「CICADA」などさまざまな人気店を経営する「TYSONS & COMPANY」による都外初進出のお店です。
©Kacto
営業時間は朝8時から夜23時までと長く、オープンから15時まではブランチがいただけるデイタイム、15時からディナーが始まるまでのカフェタイム、17時からのディナータイムと1日の中でも時間帯によって顔を変える、用途に合わせて使い勝手のよいお店です。
ブランチのイチオシ「パンケーキ」はボリューム満点
「バターミルクパンケーキコンボプレート ベーコン、エッグ、ソーセージ、ケールサラダ」2200円/©Kacto
さて、今回はブランチタイムにお邪魔しました。感じのよいスタッフさんによるおすすめはパンケーキ。デザート感覚のフルーツをのせたパンケーキやボリューミーなフライドチキンをトッピングしたものなど4種類から選ぶことができます。さらにアボカドやスモークサーモン、ミディトマトなどをトッピングしてアレンジするのもおすすめ。
オーダーは、QRを読み込むタイプのモバイルオーダー。おすすめのパンケーキの中から盛りだくさんに楽しめる「コンボプレート ベーコン、エッグ、ソーセージ、ケールサラダ」と、見た目にもボリューミーな「フライドチキンとハニーナッツクリーム」をチョイスしました。
どちらも基本のパンケーキは、バターミルクパンケーキ。ほんのりとした甘さは、ホイップクリームなどの甘いものとも、ベーコンやフライドチキンなどのおかず系とも合うお味になっています。
「バターミルクパンケーキコンボプレート ベーコン、エッグ、ソーセージ、ケールサラダ」2200円