「エイジングケア」の気になる疑問やお悩みに、美容家・神崎 恵さんがお答え! 「エイジングケア」を取り入れる時のポイントから、おすすめのケア方法まで徹底解説します。毛穴やたるみ、乾燥などお悩み別の厳選エイジングケアコスメも必見です。
エイジングケアについて教えてくれたのは……
美容家
神崎 恵さん
1975年生まれ。美容家であり、3人の息子をもつ母。ひとりひとりに合わせたメイクやビューティスタイルを提案するアトリエ「mnuit」を主宰し、美容誌をはじめ、各女性誌で連載を持つ他、コスメブランドのアドバイザーを務め、女性を美しく導く製品の開発、プロデュースなど活動の幅を広げている。
神崎 恵さんにとっての美容・エイジングケアとは?
「綺麗でいることは自分へのエール」
「いつだって、私の優先順位のトップは息子たちの幸せ。ただ、日々を頑張るためには、“いいね!”と思える自分を自分自身に見せる必要があるんです。なので、私にとって綺麗でいることは自分へのエール。まだまだ頑張れると感じさせてくれる、美容の存在にすごく助けられています」(神崎 恵さん・以下同)
「いかに緩やかにエイジングさせるかがテーマ」
「生きている限り老化は止められないけれど、今はお金と時間をかければいくらでもエイジングをコントロールできる時代。だからこそバランスとビジョンが大切で、変化の振り幅を小さくして、エイジングの速度をいかに緩やかにしていくかがポイントに。老けることに恐れを抱きすぎると日々を楽しめなくなってしまうもの。多少の余裕を携えながら賢くケアを選択して、前向きに年齢を重ねていきたいですよね」
「年齢を重ねたからこそ、育てられたものは消したくない」
「多少のシワや緩みが雰囲気を優しく見せてくれるように、エイジングってその人の“包容力のカタチ”だと思うんです。私自身も表情がよく動くので目元にシワができやすいけれど全てを消したいとは思いません。年齢を重ねる中で育まれたものがある方が、その人らしくて素敵に見える気がするから」
神崎 恵さんがエイジングの疑問やお悩みにお答え! エイジングQ&A
Q.神崎さんにとって、エイジングケアって何ですか?
A.美容と健康とで、意味が違ってきます
「年齢と共に細胞が衰えるのは自然なことですが、美容面と健康面では受け止め方が異なります。極端に言えば、美容はしなくても生きていけるけど、健康は命に関わるからきちんと目を向ける必要が。ただし、健康に気遣い、食事や運動を見直すことで、美容面が改善する場合も。結局は普段の生活が肌や骨格に現れるので、エイジングケアは上辺だけでなく生活を見直すことから始めるのが正解に」
Q.エイジングを感じ始めた年齢は?
A.一気に来るというより、何段階かに分かれて感じました
「私の場合は出産後の24〜5歳に肌のくすみを感じるようになり、それから27〜8歳、30歳、30代半ばと次々と変化の波が。40代の今は、常に新たなエイジングサインを実感中」
Q.最初にエイジングを感じたパーツは?
A.最初に感じたのは肌トーンの違い
「最初は肌トーンの違いを感じる場合が多く、30代から徐々に顔の形に変化が。皮膚が緩んでフェイスラインがもたつき、骨が萎縮してゴツゴツしてくる。こうした内側と外側の変化が合わさった時に、形が明らかに変わるんだと思います」
Q.エイジングケアを意識して取り入れ始めた年齢は?
A.私の場合はくすみが悪化した20代半ば
「私はくすみが悪化した20代半ばに化粧品では追いつかなくなり、皮膚科でサプリを出してもらったのが最初。一般的には27歳くらいからと言われているけれど、始めた時点からエイジングが緩やかになるので、早めにスタートする分には問題ありません」
Q.積極的にエイジングケアを取り入れているパーツは?
A.髪や、見落としがちな手元
「うねりが出たり量が減ったりと、エイジングが出やすい髪はケアが必須。そして、意外と見落としがちなのが手元。顔と同じようにくすみや形の変化が現れるので、早めにお手入れを」
Q.美容医療にどのくらいまでお金をかけている?
A.価格に左右されず、自分に必要かどうかを見極めて
「美容医療に関しては、安いからといって安易に飛びつかないことが大切。どの施術も技術とセンスが必要なので、しっかりと見極めを。やる必要がないものをきちんと教えてくれる先生は信頼できると思います」
Q.エイジングケアにおすすめの美容医療は?
A.最初は肌自体を活性化させるレーザーなどがおすすめ
「本気でエイジング対策をするなら、コスメと美容医療を組み合わせるのが効果的。形状を変える施術はハードルがやや高いので、まずは肌自体を活性化させるレーザーなどから取り入れてみるといいのでは」
Q.若い頃からエイジングケアを始めると肌を甘やかすって本当?
A.それは都市伝説です(笑)
「その時に必要なケアをしつつ、何年後かを見据えて先手を打つのが私の考えるエイジングケア。若い頃は高級なクリームを使っても変化を実感しにくいかもしれないけど、何かとストレスが多い今の時代は肌の老化も進みがち。早めからいいケアを取り入れるのに越したことはない気がします」