古めの賃貸物件や団地の部屋は、ちょっと古めかしかったり、スペースや収納が狭かったりと、扱いが難しく感じられるかもしれません。ですが、築50年の団地にご家族3人で暮らすkinaさんは、DIYで手を加えながら好みのインテリアと使いやすさを叶えています。工夫いっぱいのインテリアを見せていただきました。
団地にDIYで手を加え、好きなインテリアと使いやすさを両立
木製の棚や床に温かみが感じられるキッチン。kinaさんが旦那様と1歳のお子様と一緒に暮らしている、築50年を超える団地・3DKの一角です。ちょっと古めかしさが見え隠れしたり、狭くて十分な収納もないところに、kinaさんはDIYで棚を追加。定期的に模様替えもして、ライフスタイルに合わせた心地よく使いやすい空間に整えています。
お手製の棚で、収納も作業スペースも拡大したキッチン
DIYの技が光るのが、やはりこのキッチン。築年数が経った家にも合う北欧風のキッチンをイメージし、好みの明るすぎないブラウンの木材で棚を加えたそうです。
当初ガランと空いていたシンクとIHコンロの上部には、壁のステンレスの部分にタイルシートを貼って装飾。LABRICO(ラブリコ)のアジャスターで固定した2×4材に棚板を取り付け、コーヒーグッズや調味料などを手に取りやすく収納しています。コンロの奥の木製の台も、隙間を埋めるため手作りしたものです。
まるでカフェカウンターようなキッチンの背面の棚。これもフリーラックポールに棚板をはめ込んだDIYです。壁側の両端と中央には2×4材の柱を付け、OSB合板をビスで打ち、上部に浅めの棚板を取り付けています。国産杉のカフェ板の天板やOSB合板の木目模様がおしゃれで、床の色にもとてもマッチしています(フローリングのように見える床は、実はクッションフロアを敷いているのだそう。)
下段には無印良品の収納アイテムを置き、統一感をもたせつつ、ものを分類しています。ラタンボックスやステンレスのかごには食品や離乳食グッズを、ハーフサイズのファイルボックスにはキッチンタオルや水筒などを収納。下段は高さがあるため、床の掃除がしやすそうなのもいいですね。
デスクや棚、壁掛け式テレビもDIYで整えたダイニング
キッチンと同じ木目調のクッションフロアを敷いたダイニング。奥のデスクは、木の風合いが残る一枚板とアイアンの脚で作ったものだそう。椅子やテーブルの脚、ドローアラインなどをブラックで揃えていて、ナチュラルすぎない洗練された雰囲気にもなっています。
さらに、テーブルと壁の間に、ウォリストのつっぱり金具や棚受け金具を使った立派な棚を設置。シェイカーボックスやキャンドルなどのディスプレイスペースにしています。
さらに、側板にウッドブラケットで照明を追加。デスクでの作業時に手元を明るくするのはもちろん、ムードたっぷりの間接照明として活躍させています。
現在は模様替えをして、写真のような配置に。
テレビはダイニングと隣の和室の境に壁掛け式にしています。端材を取り付けて補強した2×4材をLABRICOのアジャスターで固定し、壁掛け金具を取り付けたテレビを設置したのだそう。
テレビを壁に取り付けるとなると、間柱(まばしら)が入っているなど、しっかりと強度がある壁ではないと難しいですが、こうした方法で壁掛け式にすることも参考にしたいですね。
障子紙は外してポリカシートに。明るくなった和室
和室は子どもの遊び場を兼ねたくつろげるスペース。ここでもう一つ手を加えているのが、障子です。破れやすい障子紙を取り除き、透明で薄いポリカシートを取り付けています。日差しはウッドブラインドを加えることで調整していて、障子紙だった頃よりも光が入りやすくなったそう。
押入れと手づくりの棚で収納を充実させた寝室
もうひとつの和室は寝室です。出入りしない片方の襖の前に手作りの棚を設置。絵本を収納したり、保育園用の布団セットを吊るしたりして、スペースを有効活用しています。
壁一面の押入れは襖を取り払ってオープンにし、家族の服をひとまとめに。左側の上段にはつっぱり棒でkinaさんの服を掛けられるようにし、手作りの棚で仕切って子どもの服も収納。下段にはキャビネットを置いて、畳んだ服をしまっています。
右側の上段にも、つっぱり棒と衣装ケースで旦那様の服を収納。下段にはキャスター付きの布団収納ラックを使い、空いた所に家電やスーツケースを配置。スペースを奥まで無駄なく使っています。