isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2023年下半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ルネッサーンス!
今週のおひつじ座は、おのれの魂を殺してしまうような順応とは縁を切っていこうとするような星回り。
勃興期のアメリカを代表する思想家であったエマソンの「自己信頼」などを見ていると、いまだ多くの日本人はそのあまりのストレートな物言いに面食らうはずですが、例えば彼は次のように述べます。
「いま生きていることだけが役に立ち、かつて生きたことは無用のものだ。落ち着いてしまうと、とたんに能力を失う。能力が生まれるのは、過去から新しい状態へ移る瞬間である。」(『エマソン論文集 上』)
今週のあなたならば、こうしたエマーソンの語りに本能的に反発しがちな多くの日本人とは違って、少なからず共感を覚え、場合によっては大いに糧にしていくことができるはずです。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
聖域に浸る
今週のおうし座は、心の奥深くで起きている“反応”に気が付いていくような星回り。
『深吉野や月光に鯉ひるがへり』(上田日差子)という句のごとし。作者は師でもあった俳人の父の急逝後、36歳で自身の結社&俳誌を創刊・主催した人で、掲句はその12年後に発表された句集『和音』に収録された一句。
骨太な写生句ではありますが、一方でこの「鯉」とは、すでに先祖となった父の記憶に浸りつつ、そこから自分なりに意図を受け取り、何ごとかを新たに紡ぎ出さんとしている自分自身の姿でもあったのではないでしょうか。
あなたもまた、自分でも思いがけない「ひるがへり」を経験していくことができるかも知れません。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
神々の遊びにまざる
今週のふたご座は、宇宙に<笑い>を取り戻していくような星回り。
科学と宗教の対立や乖離がますます大きくなっているように感じる現代の状況について、20世紀を代表する哲学者であったホワイトヘッドは、<笑い>のない宗教は本当の宗教とは言えないと力説した上で、こう述べていました。
「儀式のもつ緊張は、それが不自然であるために、とても耐えがたいものになります。だから、ご存知のように、アテナイ人は悲劇のあとにいつもサチュロス(喜劇)をしたんです」(『ホワイトヘッドの対話』)
あなたもまた、自身の直面している状況や人生の「未解決性」にけりをつけるべく、何よりもまずどうしたら<笑い>を取り戻せるかを大切にしていきたいところです。