死亡も医療も保障され“破格のコスパ”と称される「共済」。名前は知っていてもイマイチ保障内容を理解していない人も多いのでは? 今回は共済の基本と、全国の都道府県でもっともお得な共済を教えちゃいます。
360.life編集部/Test by MONOQLO the MONEY
死亡も医療も保障する!保険より安い共済に注目
共済とは、一定の地域や同じ職業の人などの組合員が、掛金を出し合って医療保障や死亡保障などでの相互扶助を目的とした制度のことです。
JA共済、全労済、都道府県民共済、コープ共済が4大共済と言われています。死亡や入院などの保障がセットになった商品が主流です。共済の最大のメリットは、何と言っても月掛金の安さ。さらに、1年間の運用で剰余金が出たら還元されるため、実質の掛金はさらに安くなります。
共済の特徴
①安い掛金で保障が受けられます
非営利事業なので、民間の保険よりも掛金が安いことが最大のメリットです。
②掛金が年齢に関係なく一律。保障も一律
年齢や性別に関係なく掛け金や保障内容を一律にしている商品が多いんです。
③割戻金があります
年に1回の決算後に剰余金が発生したら、割戻金として返ってきます。
④85歳で終了
医療・死亡保障は最長で85歳までしか受けられないものが多いので注意が必要です。
その数ある共済の中でも、人気が高いのは「都道府県民共済」。全国39都道府県で展開されているため、その都道府県に居住しているか勤務している人が加入できます。
気になる共済の保障内容死亡保障は低めです
共済の具体的な保障の内容が気になりますよね。
月掛金3000円の都道府県民共済の「総合保障型+入院保障型」の保障内容は以下の通りです。
月掛金の安さが光りますね。ただし注意点もあります。安い掛金で一定の保障が得られるものの、一般の保険に比べ死亡保障額は低いので、大きな保障を必要としない独身者や子どものいない夫婦にはオススメですが、扶養する家族がいる人は、一般の保険の上乗せで利用するのが妥当でしょう。
各地で保障内容が異なる共済もっとも手厚いのは?
数ある共済ですが、都道府県によって保障内容が異なることも。全国の都道府県民共済の中でもっとも注目なのが埼玉県民共済。実は、他の都道府県民共済と比べて保障がとっても手厚いんです。
保険に精通するファイナンシャルプランナーによると「埼玉県民共済は発祥の地であることから、他と保障が違って手厚くなっています。埼玉に自宅や勤務先がある人ならば、検討する価値ありです」とのこと。
埼玉県民共済
新型・県民共済
月掛金:2500円
◎申し込み可能年齢:15~64歳
◎保障年齢:15~75歳
※50歳・60歳・70歳で保障内容が変更
2017年9月に発売された新商品。従来の「医療・生命共済」よりも掛金が500円高くなった分、保障額が大きくパワーアップ。年齢が上がるにつれ、保障は目減りしていく仕組みです。
前述の一般的な共済と比較してみると、埼玉県民共済の方が掛金額は少ないながらも、保障額は全体的に高めに設定されているため、お得感が大きいといえます。
いかがでしたでしょうか。埼玉に自宅や勤務先がある人は、この埼玉県民共済の「新型・県民共済」を検討してみていただければと思います。
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