クローゼットの中に服がぎゅうぎゅう。なのに、着る服がない!と感じたことはありませんか?そんなクローゼットが自分の好きな服だけにリセットされたら、どんなにスッキリするでしょうか。よしっ!と一歩踏み出して、手持ちの服を見直し、選択する。そんな時に判断の基準にしているポイントをいくつかご紹介します。
クローゼットに服はある、でもその服を手に取らない理由
これも合わない、これもなんだかしっくりこない。
とくに季節の変わり目は、朝の忙しい時間に引き出しから服を出して、着ては脱ぎ…を繰り返し、脱いだ服を畳んで戻す余裕もなく、気が付くとクローゼットがこんな風になってしまうことも。
「この服、1回も着ないうちに季節が変わっちゃった」。「来年は着るかもしれないし、とりあえず入れておこう」。私もよくやってしまうのですが、この繰り返しが「服は沢山あるのに、着たい服がない!」という現象を引き起こしている気がします。
シーズン中に一度も手に取らなかった服は手放し候補。どうして手に取らなかったのか、理由を探ってみると、その服に対する小さなモヤモヤが見つかるかもしれません。
一度手持ちの服を出してみる
今回は長袖トップスに限定して見直しをしてみました。一度ハンガーにかかっていたもの、畳んで引き出しに入れていたものを全て出してみます。
気に入っている服から順に、あらためてハンガーにかけていきました。
私の場合、オンシーズンのトップスはハンガーは10本程度が適量なので、まずは好きな服トップ10をハンガーにかけていきます。
選ばなかった服の理由を探ってみる
今回ハンガーに掛けられず、残った服は全部で6着になりました。
なかなか手に取らない服は、下のようなモヤモヤが大なり小なりある事に気づきます。
・色が自分に合わない
・デザインが好みではなくなった
・シルエットが体に合わない
・着心地がよくない
・肌ざわりが好きじゃない
・手持ちの服と組み合わせづらい
見直し後、写真右の3着は手放すことに。
・生地が傷んできて、外で着るにはちょっと恥ずかしいと感じるようになったカーディガン。
・しわが付きやすく、色味的にも顔がくすんで見えてしまうシャツ。
・手持ちのボトムスと合わせづらく、着た時のシルエットがイマイチだったシャツ。こちらは店頭で価格が下がっていて、よく考えずに衝動買いしてしまったものでした。
私の場合、肩幅があるのでシャツ選びが難しいんです。今後シャツを選ぶ時には、試着をしっかりして納得のいくものを買う必要があるなという事がわかりました。
左の3着は、季節が進んだら着たいニット類。こちらはハンガーにはかけず、畳んで引き出しに保管しました。もう少し気温が下がったら、今ハンガーにかかっている薄手のトップスと交換する予定です。
迷うものは一度着てみる
「なんとなく好きじゃないけれど、あまり着ていないし高かったから手放しづらい。」そう思う服もありますが、そんな時は一度その服を着てみるのがオススメです。実際着てみると、「やっぱり似合わない!」と手放すのを決断できる事もありますよ。
それを着て、一日過ごす自分の気持ちはどんな気持ちかな?気分よく過ごせているかな?と、具体的に感情を探ってみることもポイントです。
手放す服と決めた服は、例え着たのが数回だったとしても、買った時や着た時のワクワクした感情を与えてくれたという役目を終えたもの。
服との関係に方をつけ、感謝して手放すことで、次はもっとお気に入りの服に出会える気がしています。
着れるのになんとなく手に取らなくなった服は、「今の自分が好きじゃないもの」。どのポイントが合わなかったのか、自分で理解しておくと、今後の買い物の失敗が減る手助けになります。
残した服は、「今」の自分の好きを教えてくれる
モヤモヤする服を手放した後のクローゼットには、「今」の「自分が好きなもの」が残っているはず。去年はきれいめの服が多かったけど、今はゆったりしたリラックスできる服が好き、など、残った服は現在の自分の「好き」を教えてくれます。
服は自分の体に一番近いもの。自分がときめく服だけにリセットされたクローゼットは、気持ちまで新しくリセットされそうですよね。服選びに困った時は、クローゼットの見直しをする良いチャンス。ぜひ、お役目が終わった服を手放して、その後日々の服選びを楽しんでくださいね。
photo / kao
kao
北欧式整理収納プランナー・整理収納教育士・カラーセラピストなど多岐にわたり活動中。少しくらい散らかる日があってもOK!自分と家族にとって家が心地良くくつろげる、ほっとできる空間であることが暮らしの大事なポイントです。