isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2023年下半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
アホになっていく
今週のおひつじ座は、溌剌とした若々しさがにわかによみがえってくるような星回り。
『跳箱の突き手一瞬冬が来る』(友岡子郷)という句のごとし。
休み時間に賑わう学校の校庭にも、灰色の雲が立ち込めるオフィス街にも、誰のもとにも等しく冬の北風は吹いて来る。しかし、そこでマフラーを巻きコートの裾をぎゅっと握りしめてやり過ごそうとする人もいれば、ものともせずに真っ向から駆け抜けていこうとする人もいるのだ。
あなたもまた、掲句に出てくる小学生になったつもりで、渾身の突き手を決めていきたいところです。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
わが地獄
今週のおうし座は、人間というのがいかに快楽的でエロティックな存在かということに対する自覚を深めていくような星回り。
空海が中国から京都の東寺にもたらした両界曼荼羅(りょうかいまんだら)のごとし。人間の暴力性とエロティシズムは深いつながりがありますから、空海はエロティシズムの恐ろしさを知っていて、宗教とエロティシズムのあいだを深いレベルで行ったり来たりできるようにすることを大切にしていたのでしょう。
つまり、まず自分自身の快楽の源泉を見つめ直していこう。そこに向きあい、超えていくということがなければ、宗教的な悟りであったり、神秘体験というものもあり得ないのだ、と。
あなたもまた、そんな風に自分自身のエロティシズムというものと改めて向きあってみるといいでしょう。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
いっそひらりと宙返り
今週のふたご座は、感覚が研ぎ澄まされた軽業師のように自由自在になっていくような星回り。
『冬空や猫塀づたひどこへもゆける』(波多野爽波)という句のごとし。この句に、どこか猫のもっている妖変性が感じられるとすれば、それはどこへも行ける猫の自由自在さがそんな冬空に自然と溶け込んでしまっているからで、猫が視界から消えてしまった後の、塀の上の空はそのどこかに猫をそっと隠しているかのようでもある。
忽然と煙のように消えてしまうその感じは、手品のようでもあり、悪い冗談のようでもある。いわば、神秘と冗談とが半ば溶け合いながらそこに置かれているのだと言えます。
あなたもまた、そんな神秘と冗談をみずから体現していくことになるかも知れません。