数あるおとりよせの中でも、人気商品や、大量生産できない商品の場合は数か月から、なかには何年も待つような激レアなものもあります。そんな何年待っても食べてみたい! と思える絶品の商品をご紹介するこの連載。第3回目は、ガブっ! と噛り付きたくなるジューシーな豚まんです。
皮を包む技術取得だけでも1年! ベテラン職人による豚まん
岡山にある中華料理店「広東菜館・山珍」は、創業58年になる老舗店。店内では美味しい中華が食べられるほか、弁当の販売もされています。なかでも、名実ともに看板商品なのが「豚まん」。代々受け継がれたというレシピで作られていて、角煮やうずらといった6種類の具材が贅沢に入った、食べ応え十分の一品です。
地元の岡山だけにとどまらず、全国各地から注文が殺到しており、現在のおとりよせ期間は約4カ月~5カ月ほど。ちょうど、季節が変わるころに届く、お楽しみと言えそうです。
山珍の「豚まん」に使われているのは、すべて無添加の食材。豚まん一個一個が職人による手作りのため、大量生産が難しいのです。
機械では出せないようなモチモチでふわっとした皮生地は、一度食べると病みつきになります。膨張剤が入っていない無添加のため、伸びにくく包みづらく、この皮包みを取得するだけも1年かかるそう。ベテラン職人による丁寧な手作業が、隅々までいきわたっています。
手作業で優しく包まれた生地の中には、1センチ角の豚の角煮のほかに、うずらの卵が丸ごと1個入っており、口の中に入れるとボリューム満点。もちろん、シャキシャキとした野菜の食感や、キャベツの甘みも感じられます。
山珍の豚まんは、一個完成させるために、なんと約8時間もの工程が掛かっています。味付けも手作業で、別々の仕込みによって1つずつ味付けられています。焼き豚を炊いた後の醤油で味付けされた具材は、生醤油とは違ったまろやかな肉の甘みを感じさせます。
冷凍せずクール便で発送! せいろや蒸し器でふんわり
豚まんを風味を損なわずに美味しく食べるには、蒸し器やせいろを使って水分量を保った状態で温めること。ホカホカの作り立てのような皮や肉の柔らかさを味わえます。レンジで温める場合でも、水で少し濡らしたキッチンペーパーで豚まんを包んだ後に、ふんわりとラップをかけて温めると、いつもよりもマイルドな風味に仕上がりますよ。
山珍の豚まんをお取り寄せすると、冷凍された状態ではなくクール便で送られてきます。一度、商品を冷凍をしてしまうと、味が落ちてしまうため最適な状態でお客様にお届けできないからだそうです。あくまでも“味”にこだわった究極の一品「豚まん」。ぜひ、おとりよせして、その絶妙な味を確かめてください!