SNSで編集部の目にとまった素敵な作品を、制作の背景と交えてご紹介していきます。今回は布小物作家・MAKKE -メッケ-さんの「刺繍のしかくいポーチ:スノードームツリー」です。
作り手は、MAKKE -メッケ-さん
MAKKE -メッケ-はmake(つくる)とmekke(見つける)を合わせた造語。お客さまにお気に入りの一品をメッケてもらえるよう、布小物を制作。
MAKKE -メッケ-が生まれるまで
幼い頃から図画工作の授業やものづくりが好きだったというMAKKE -メッケ-さん。デザインすることに興味を持ったのは、高校の文化祭がきっかけだったそうです。
MAKKE -メッケ-さんの代表作。
MAKKE -メッケ-
高校の文化祭でクラスTシャツのデザインをわたしが担当することになったとき、コピー用紙に鉛筆で描いたイラストがプリントされ、売り物みたいなTシャツができあがったことに感動しました。さらに、そのTシャツをクラスのみんなが“かわいい”と着てくれたことがとても嬉しくて。自分のやりたいことはこれだと感じ、デザインの専門学校に進学しました。
柔らかい風合いの綿麻ギンガムチェックの生地にチューリップの刺繍を施した、がま口ポーチ。メガネケースやペンケースにぴったり。
MAKKE -メッケ-
専門学校ではグラフィックを専攻していたので、デザイナーとして広告代理店に就職しました。その間も、趣味で刺繍のブローチをつくったり、シルクスクリーン技法を用いてトートバッグをつくったりしていました。
小ぶりでぷっくりしたがま口ポーチです。小銭入れとしてはもちろん、イヤホンやアクセサリー入れにしても◎。
MAKKE -メッケ-
当時は、自分自身が身につけたり友人にプレゼントしたりする程度でしたが、やっぱりものづくりに携わる仕事がしたいと思い、メーカーの商品企画部に転職。そこでものづくりのノウハウやマーケティングを学びながら、プライベートでコツコツと自分の作品をつくっていました。電車に揺られながらアイデアを出したり、スケッチしたり、昼休憩に刺繍をしていることもありました。
シンプルな洋服やバッグに合わせたい、くるみボタンのブローチ。
MAKKE -メッケ-
そして退職すると同時に「MAKKE-メッケ-」を立ち上げ、ハンドメイドの世界に飛び込みました。デザインして、商品をつくって、お客さんに直接販売できる。まさに自分がやりたかったことそのものでした。
お客さまの声を取り入れて
かわいらしい刺繍と色使いが魅力的なMAKKE-メッケ-さんの作品。制作においてのこだわりについてもうかがいました。
MAKKE -メッケ-
わたしの作品はポーチが多いのですが、ポーチを制作するときは何を収納するかを考えています。例えば、スエードの半円型のポーチはリップや目薬などの小物入れとしてつくったもの。その後、お客さまから「カードが入るサイズのものが欲しい」とお声をいただき、別デザインの長方形のサイズを制作しました。そんなふうに、お客さまの声を取り入れて制作することも多いです。
鮮やかなピンク色が、クリームソーダと相性抜群。