2022年頃から、毎月のように目にするようになった食品の値上げのニュース。また、電気料金も値上げ傾向で、家計を圧迫する日々が続いています。そうなると、考えるのは"節約"というワード。節約したいと考えていても、なかなか実行に移すのが難しい...と考えている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、借金300万円から600万円の貯金を達成した節約アドバイザー「ののこ」さんに、日常生活で取り入れやすい節約術を伺いました!
節約時に「やめたほうが良いこと」「やったほうが良いこと」
まず、ののこさんが「やめたほうが良いこと」として挙げたのは、激安スーパーなどの買い回り。特売品を求めて複数のスーパーに行く人もいますが、結果的に余計なものを多く購入してしまったり、買い回りの時間や労力、ガソリン代がかかったりして、おすすめできないのだとか。
ののこさんは、日常的に使う価格の安いスーパーを1か所に決めていて、特売だからといって別のスーパーで買い出しすることはしないとのことでした。
また、買い物に行く前に必ず食材の在庫をチェックし、約1週間分の献立を決めて買い物リストを作ってから行くのがおすすめ。予定外のものを購入せずに済みますよ。
お店に行って、見つけた特売品も買い物リストに入っていない場合は我慢。予定外のものを購入して使い切れなかったら意味がありません。
買い出しでは、家族と買い物にでかけるのはNG。家族と一緒に行くと「お菓子!」「これ、美味しそう」と、予定していないものがカゴに入ってしまう原因になりがち。そのため買い物は極力1人で行くのがおすすめです。
一方で、ののこさんがおすすめする"やったほうが良いこと"の1つめは、家計における固定費と変動費の見直し。ののこさんは、年間の貯蓄計画を立てるにあたり、子どもが進級する4月をめどに毎年見直しているとのことでした。
教育費を軸に年間どれだけの費用がかかるかを算出し、そこから固定費や変動費などを見積もって貯蓄に回す額の目標設定を行っているそう。ののこさんは今年、「固定費の見直しで電力会社を乗り換え、約3000円の節約に繋がった」とのことです。
2つめは、お金の流れを可視化すること。ののこさんは月に1度、食費と生活費の現金を全て1000円札で下ろしてきて、1週間分ごとのファイルに分けて保存。食費に使った分はファイルから使った金額を抜いていき、見える化をしています。
「普段はキャッシュレスだから...」という人でも大丈夫。クレジットカードやQRコード決済をおこなった場合、使った金額用のファイルに移動させて保存することで、キャッシュレス決済でもお金をいくら使ったのか把握できますよ。
とはいえ、使った金額用のファイルに現金を移動させるとき、端数ぴったりの額がない場合もありますよね。そんなときは、金額を書いたメモを現金と一緒に、キャッシュレス専用のファイルに入れておきます。家計簿を締めるタイミングなどで、メモの金額を計算して調整すれば良いとのことでした。
ある程度キャッシュレス専用ファイルにお金がたまったら、引き落とし口座に入金すればOK。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。
節約生活がしんどくなってきたら...
ずっと節約生活を続けていると、やる気がなくなってきたり、つらく感じたりすることもありますよね。そんなとき、ののこさんは"過去の自分と比較する"ようにしているのだとか。ののこさんの家庭では、借金があった頃と比べて家計も整ってきたので「今まで頑張ったから今がある!」と思うようにしているとのこと。
また、「爆発貯金」(フリマアプリの売上)を使って、欲しいものを購入してモチベーションを上げているようです。
自分なりのストレス発散や楽しみを持ちながら、物価高に負けずに節約していきたいですね。できるところから、ののこさんの節約術を取り入れてみてはいかがでしょうか。
節約アドバイザー ののこ
Instagramのフォロワーが30万人越えのカリスマ節約主婦。夫と娘、息子の4人家族。夫の借金が発覚したのをきっかけに家計管理をスタートし、ファイナンシャルプランナー3級を取得。整理収納アドバイザー1級。貯金ゼロからスタートして、3年間で600万円貯金を達成。
著書に「スッキリ家事でお金を貯める」 「ののこの節約つくりおきレシピ」がある。
(東京バーゲンマニア編集部 加藤みずほ)