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追い詰められたコロナ禍を経て見つけた、新たな「ホーム」。陶芸作家・竹口要さんが新天地で挑むものづくり

ライフスタイル

現在、竹口さんが工房を構えているのは、滋賀から少し離れた兵庫県加東市。作品づくりをサポートしてくれている妻の薫さんとの移住にあわせ、2023年に工房もこの地に移転させました。

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​​現在の工房
写真提供:竹口要さん

「コロナ禍以前から次の工房の場所を探してはいたのですが、作陶に集中できない状況が続いたことが決定打になりました。とにかく、追われる生活から抜け出したかったんです。私にとっても妻にとっても所縁があるわけではありませんが、妻が提案してくれた候補地のなかで実際に見学に行きピンときたのがこの場所。街から離れご近所付き合いを頻繁にする場所もないので、私のように不規則な仕事をしていても住みやすそう、ということも決め手のひとつでした」

滋賀を離れた現在でも、使っているのは信楽の土。竹口さん独自の調合を行っているという材料は、作陶を始めた頃から変わっていないといいます。

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写真提供:竹口要さん

「信楽焼に触れ、作陶を学んだ滋賀は、まさに自分をつくってくれた場所。その思いは今でも変わりません。こちらに移り住んでからは、ぼーっとする時間もでき、作品ひとつひとつにかける時間も長くなりました。今後どうなっていくかは分かりませんが、作陶する環境によって作風が無意識に変化することもあります。そういった意味では、私にとって兵庫は今後が楽しみな場所。徐々に、自分の新しい"ホーム"になっていったらいいですね」

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