青山の骨董通り近くにマンションを購入。コロナ禍中に35年ローンを繰り上げ返済し、完済!
こうして結婚3年で夫婦二人の貯蓄額は5500万円に! そしてB子さんが32歳の時に、青山の骨董通り近くにある新築マンションの購入を決意。
「ちょうど第1子が産まれたばかりで、もう少し家族計画が固まってから買ったほうがいいんじゃない?とも思ったのですが……。こればかりはタイミング。今から10年ぐらい前の話なので、購入価格は新築の3LDKで8000万円ぐらいでした。共同名義で、ローンの返済額は夫と私、それぞれの収入額に応じて分担。35年ローンを設定し、金利も3年は固定、あとは変動と、最もシンプルな買い方をしたと思います」
そこで一つ問題が。パートナーが「貯蓄のほとんどを頭金に入れたい」と主張したそう。
「手元に残すお金は200~300万円で充分だから、できるだけローンの負担を減らそうと。私としては、5000万円の貯金が一気に減るのか!?と、ものすごく不安な気持ちに(笑)。第1子が産まれたあとの育休期間中で年収が400万円台まで減っていたこと、さらに体調次第では仕事復帰ができるのかという不安もありましたし……。でも『原資がある今しかできないことだから』と説得され、承諾。この決断のおかげで購入から約7年で私の分のローンは完済できました。第2子の妊娠・出産で個人的な支出が減ったこと、コロナ禍で外出や旅行の機会が減ったのも、返済の速度を後押し。今、子どもたちが小学生になって、習い事などにお金がかかるようになり始めているので、早めに完済してよかったと思っています。夫も『そろそろローンが終了する』と言っていました」
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再び、娯楽費に余裕が。夫はマンションの買い替えを検討中
ローンを完済し、40代に入った今は、再び娯楽にもお金を回せるようになっているとか。
「貯金も、以前のようなハイペースな感じではしていません(笑)。先日も子どもたちを連れて、友人家族と一緒に北海道へ旅行に行ってきました。ようやく一息つけたなあ、という感じでしょうか」
そして思わぬ展開も。この10年で、購入したマンションの価格が大きく高騰。
「売却すると利益が出ると思うので、“青山は値下がりしない”、“資産価値になる”という言葉を、じわじわと実感しています。夫は『タイミングを見計らって、もう少し広いマンションに買い替えたい』と言っていますね。私としては子どもたちが学校や習い事など今いるコミュニティの生活に馴染んでいるので、あまりすぐに引っ越すのは現実的ではないですが……。3LDKのマンションで、子どもたち以外は個室が持てず、手狭になってきたのも事実。私も夫も青山には特にこだわりがないので、子育てがもう少し落ち着いたら、住み替えも視野に入れています」
3.ファッション命! 毎月20万円使うほど好きなものにはとことんお金をかける34歳事務系総合職
C子さんのお財布事情
手取り年収は600万円台だが家賃補助の支給があり実質賃金は高め
都内のマンションでパートナーと二人暮らしのC子さん。福利厚生が充実した会社で、しばらくの間は半額以上の家賃補助が出るため、家賃支払いはC子さんの担当。毎月、実質負担額の7万円のみ支払っているそう。
「年収900万円で、手取り年収は600万円ほどになるのですが、それでも福利厚生が手厚い会社なので助かっています! 夫は外食でお金を使うタイプですが、私は自炊したいので、トータルの食費は月に4~5万円程度でおさまっています。生活費はすべて夫婦の口座から引き落とされます」
ファッションは気に入れば、値段は関係なく迷わず購入
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30歳になったのを機に「キャリアアップをしていくためにも、服や小物にはある程度お金をかける必要がある」と感じたC子さん。現在は月に20万円以上使う場合も!
「朝から寝る直前まで関連情報をチェックしているぐらいのファッション好き。昨年の夏からシューズにハマって、ブランドシューズを5足購入しました。どれも1足10~20万円と決して安い買い物ではないですが、コーディネートごとにあったシューズを合わせたいので、細やかなディテールが異なるものを揃えました。ローテーションすることで、いい状態を保つことにもつながります。
特に気に入っているのは「ジルサンダー」のブーツ。上質で主張しすぎず、コーディネートを引き締めてくれるので重宝しています。私は会社でもプライベートでも着るものに妥協をしたくないので、いい買い物ができたかなと。ファッションは自分を外の世界へ表現する手段のひとつ。身につけることで、どういう仕事がしたいのか、どんな自分になりたいのかを明確にしてくれるものだと思っています」
美容代は“整え”にお金をかける
次に重視しているのは美容代。
「エステでオイルマッサージを月に約2回と、マンツーマンでピラティスのレッスンを受けています。エステは1回で1万5千円、ピラティスも個人指導なので安くはないですが、自分を整えるための費用だと思えば、高くないと考えています。その他、ヘアサロン代、コスメ代で3万円ほど。美容皮膚科へは通っていません。外部から働きかけるよりも、マッサージ、エクササイズなど体の内側から健やかさや美しさを引き出すことで自己肯定感も高まりますし、トータルで洋服が似合う体作りを目指しています」
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お金は使ってこそ。ただ、夫婦で生活防衛のための工夫も
「夫婦そろって、あまりお金に執着がないほうかも」とC子さん。「不動産購入もしばらくは考えていません。二人で話し合い、“今しかできないことや、長い目で見たときに資産になると思うモノやコトに惜しまず投資していこう”という結論に。貯金は多い額ではないかもしれませんが、二人で合意が取れているので不安はありません。資産運用として株購入をしていますし、それぞれが就労不能保険と終身保険にも加入。どちらかが倒れても、生活レベルが落ちないようにリスク対策はしています」
取材・文/石井絵里