休日の朝になかなか布団から出られず、気づいたら1日ダラダラしてしまった……。そんな経験はありませんか? 心理学や脳科学に詳しいマインドトレーナー田中よしこさんによると、自己肯定感の高い人は「朝の過ごし方」にポイントがあるのだそうですよ。
教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん
株式会社コレット代表取締役。心理学・脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。著書に『自分の気持ちがわからない沼から抜け出したい』(KADOKAWA)がある。
自己肯定感が自然に高まる「朝の習慣」
「朝時間」は、自己肯定感を高めるのに重要な時間帯だと知っていますか?
脳の研究で目覚めて2~3時間は、“ゴールデンタイム”と呼ばれています。大企業のCEOや経営者が朝ランニングをするのも、このためです。
この時間を有効に使わない手はありません。自然と高まる簡単な習慣をお届けいたします。
早起きして窓を開ける
ギリギリまで温かい布団の中で眠る……。これは、最高に気持ちいいですよね。
ですが、しゃきっと少しだけ早起きして、カーテンをシャッと開けて窓を開けて空気を入れ替えましょう。カーテンは、素早くあけるのがコツです。新しい空気と新しい一日が始まるのを体中で味わうのです。
私たちの脳は、“苦痛×脳内で快を感じる”ことで、大きな幸せを感じられます。
キツイ状態があるから、ラクが気持ちいい。喉がかわくから、水が美味しい。
というように、苦痛と快をセットにすることで幸せを感じられるのです。
気持ちいい布団×シャキッとした空気で、意思が強い自分、決めたことを楽しんでいる自分という刷り込みができ、自己肯定感を高めることができます。楽しみながら実践してください。
「10分早歩き」または「ランニング」をする
大企業のCEOや、私の周りの凄腕の経営者さん達も、決まって朝の時間にランニングかジムでトレーニングを習慣化されています。
これは、脳の活性化に役立つことが研究でわかっていて、パフォーマンスがアップするからなのです。
考えてみると、眠いまま仕事するよりも、体を動かした後のほうがスッキリと仕事ができるのは想像できると思います。
私の場合はランニングは苦手なので、週に3日は歩くようにしています。思考がクリアになるうえに体調にもよく、自然も楽しんでいるので、メンタルにとっても良い影響があります。
仕事のパフォーマンスが上がり、朝時間をコントロールできている自分を実感できると、自己肯定感は自然に上がります。
毎日でなくても構いません。週2日を目標にチャレンジしてみてください。
スキンケア時間を笑顔で過ごす
自分の顔を見つめる時間でもある「スキンケア時間」をどんな表情で行っていますか?
笑顔でほほを上げながらお肌に化粧水をしみこませたり、髪をセットしたりすると、自己肯定感だけでなく、たくさんのおまけもついてきます。
暗い顔と笑顔を見るのと、自分はどちらの感情が心地がよいでしょうか?
笑顔を見るだけでポジティブになりますし、実際に笑うことでエンドルフィンなどの神経物質が出て来てくれるので、楽しい気持ちにもなります。
このように朝時間は、自分で自己肯定感アップし続けられる素晴らしい時間です。ぜひ参考にしてみてくださいね!