年が明けて、気持ちは「そろそろ始動しなきゃ」と思っているのに、体も心もなかなかついてこない——。そんな感覚、ありませんか? 長期休みの後は、誰でも少しずつエンジンを温めていくもの。焦らず、自分のペースを取り戻すことが大切です。心理学や脳科学に詳しいマインドトレーナー田中よしこさんに「1月のメンタルを整えるために取り入れたいセルフケア習慣」を教えていただきました。
教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん
1月のメンタルを整えるために取り入れたい「4つのセルフケア習慣」
「さあ、今日から仕事始め!」と、 頭では分かっていても、体は鉛のように重い……。今年のお正月は、カレンダーの並びで最大9連休という方も多かったのではないでしょうか。
これだけ長く休んでしまうと、日常に戻るのがつらくなるのは、人間の本能としてごく自然なことです。また休みが長かったぶん、「家事の繁忙期」を過ごしていた方もいるでしょう。心身ともに疲れが溜まっているうえに、寒さも厳しい1月。やる気が出ないのは、あなたが怠けているからではありません。
今回は、1月のメンタルをやさしく立て直す方法を4つご紹介します。
1.スロースタートの許可証:「6割できれば上出来」とする
真面目な人ほど、休み明け初日から「フルスロットルで頑張らなきゃ」と思いがちです。しかし、長い休暇でゆるんだ心身を、急にトップギアに入れるのは、負担が大きすぎます。最初の1週間は、“アイドリング期間”と割り切ってみましょう。
「メールの返信さえできればOK」「夕食はお惣菜やお鍋で手抜きする」「笑顔で挨拶できたら、今日の私は100点満点」など、心身の負担をなるべく軽くし、余白を持つことをおすすめします。
自分を労ることも大切な仕事のひとつです。「初日から完璧を目指さない」と決めて、あえて“6割運転”でスタートすることが、結果的に長く走り続けるための秘訣です。この1週間は、「リハビリ出勤」「リハビリ家事」で十分。そう思って、自分にやさしいスタートを許しましょう。
2.脳をその気にさせるスイッチ:「5分だけの単純作業」から始める
「やる気が出たら動く」のではなく、「動くとやる気が出る」。実はこれが、脳科学的には正解です。この現象は、“作業興奮”と呼ばれています。とはいえ、大きな仕事や面倒な家事には、なかなか手が伸びませんよね。
そこでおすすめなのが、脳をその気にさせるために「頭を使わない、手先だけの小さな作業」から始めることです。
たとえば、溜まったダイレクトメールを仕分ける、デスクの上やキッチンのシンクをさっと拭く、カバンの中身を全部出して整理するなど、ほんのひと手間でできることでOKです。
ポイントは、「これなら1分で終わる」と思えるくらいのレベルまでハードルを下げること。手を動かし始めると、脳のスイッチが押され、自然と「もう少しやってみようかな」という気分が湧いてきます。まずは、指先ひとつ動かすことから始めてみましょう。
3.自律神経のケア:朝の光で「体内時計」をリセットする
連休中の夜更かしや朝寝坊で、体内時計が時差ボケ状態になっていませんか? メンタルが不安定になる大きな原因は、自律神経の乱れにあります。特に、女性ホルモンの変化を感じる世代の方にとって、生活リズムを整えることは、心の安定に直結する大切なケアです。
そんなときの一番の特効薬が、「朝の太陽」。朝起きたら、寒くても窓を開けて、15秒だけでいいので朝陽を浴びてみてください。目から光が入ることで、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が分泌され、夜には自然な眠気が訪れます。
「やる気」は精神論ではなく、実は「光」と「ホルモン」の問題。まずはカーテンを開けること、それが最強のメンタル復活術です。
4.未来へのご褒美:「次の楽しみ」を先に予約する
「次のお休みまで、あと何日……」と指折り数えて耐えるのは、なかなかつらいもの。やる気を復活させるには、もっと近い未来に「具体的な楽しみ(ニンジン)」をぶら下げてしまいましょう。
たとえば、
今日を頑張れば、あの楽しみが待っている——。そんな小さなワクワクが、重い腰を上げるための起爆剤になります。義務感で動くのではなく、「楽しみのために動く」という思考に切り替えてみてください。
まだエンジンがかからない今だからこそ、ゆっくり焦らず整えていく
あなたらしい軽やかなペースで、今年も素晴らしい一年を歩んでいけますように。心から応援しています。焦らずに、自分のリズムで進んでいきましょう。