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子どもが成人して気づく「子育ての後悔」

臨床心理士・公認心理師のyukoです。成人した子をもつ親御さんの話を聞いていると、「小さかったころの子どもの記憶が薄れてしまった」という後悔の気持ちがよくでてきます。0~3歳くらいは日々が新鮮で記録が残っているのに、小学校以降はバタバタしているとあっという間に過ぎてしまうもの。何気ない日々の記録を残す意味と素敵な残し方について。

あわただしく過ぎてしまう小学校時代

共働き夫婦が多い時代ですが、小さいうちは仕事をセーブして子どもとの時間を作ろうと考える方は多いよう。子どもが小学生になると時間に余裕ができて、外に出る機会を増やす方がさらに増えますよね。

そんな中、毎日が慌ただしく過ぎて振り返る暇もなくなっていきます。運動会や発表会などの節目での思い出は残りやすいようですが、何気ない日々を思い出しにくくなるんです。

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子どもが大きくなってから小学校半ば以降の思い出を振り返ったとき、どんな風だったか思い出せず後悔する親御さんは多いです。
今からでもできること、記録の残し方について、考えていきます。

「何気ない日々の写真や動画を撮っておけばよかった」

節目節目の写真は残るものの、何気ない日常の写真は子どもが大きくなるにつれて減ってきてしまうもの。特に中学以降になると反抗期も始まり、親が向けたカメラに笑顔を見せなくなってしまいます。

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赤ちゃんから幼稚園くらいまではアルバムを作ったり、日常的に写真を撮りやすいのですが、小学校中学年あたりからぐっと減ってしまうんですね。

何気ない晩御飯の風景や、習い事を練習する姿、登校する後ろ姿など、後から振り返って感慨深いのは何気ない毎日です。
ぜひ、ふとしたときにシャッターを切ってみてください。

「一目で成長がわかる記録を作っておけばよかった」

親御さんが特に後悔されるのは、子どもの顔つきや身長が変化していく過程が残っていないこと。

「残ってないのが普通だし仕方ない」と割り切れればいいのですが、最近はSNSで小まめな成長記録を目にする機会も増えているんですね。

例えば、

・毎月1枚笑顔のアップ写真を取り、0歳から20歳までの顔の変化を記録する。
・毎年兄弟2人で家の前の定位置で写真を取り、身長や体つきの変化を残す。
・通知表のコメント欄のみ、日記やWordにまとめておく。

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もちろんここまでのことは、まめな性格や手間をかける時間がなければ難しいと思います。
ですが、できる範囲で一目で成長がわかる記録を作っていけると、日々がより新鮮で楽しいものになっていくのではないでしょうか。

「言われた嬉しい言葉を覚えておきたかった」

X(旧Twitter)やInstagramになじみがある方だと、その日にあった子どもの面白エピソードやほっこりした言葉を残すときがあるかもしれません。

日々楽しく過ごしていたり、何気ない言葉を大事にしているつもりでも、数日経ってしまうと忘れてしまうもの。

言われて嬉しかった言葉、成長を感じた瞬間、笑わせてもらったエピソードなど、携帯のメモや日記、ストーリーに載せたらスクリーンショットも残しておくなど、大切にしまっておけるといいですよね。

肯定的な言葉は記憶に残りにくい

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反抗期で口が達者になってくると、親が言われたくない言葉や傷つく言葉なども、耳にせざるをえないと思います。そして、言われて嫌だった言葉は記憶に残りやすいもの。

しかし嬉しい気持ちはその逆で、意外と忘れてしまいやすいんです。
「なんかあのとき嬉しかったけど、なんだったっけ」「息子はたしかに優しいと思うけど。具体的なエピソードと言われても思い出せない」
そうおっしゃる親御さんは多いです。

イライラする日もあるかもしれませんが、きっと嬉しくて心が温まるかけがえのない瞬間もたくさんあるはずです。
いつか子どもと一緒に振り返ったとき、恥ずかしくも嬉しく思ってもらえるような記録をたくさん残してあげてください。

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