40歳を過ぎるとメンタルのトラブルも続出。そんなトラブルの原因や対処法までをプロがアドバイス。対策を知っておけば、もっとしなやかに年齢を重ねられる!
しなやかに変化を楽しむために。
Over40の“不調”どーにかしたい! 100問100答
お話を伺ったのは…
内科医・漢方専門医
陣内厚子先生
東京女子医科大学附属 東洋医学研究所 非常勤医師。現代西洋医学、東洋医学の両面から診療を行う。
産婦人科医
福山千代子先生
MET BEAUTY CLINIC院長。婦人科と美容医療の両面から女性の健康と美をサポート。メディアでも活躍。
気のせいかも?で見過ごさないで!
メンタルの悩み
Q.昔に比べて集中力が低下してきた気がする
A.“血”の不足が原因。十分な睡眠とたんぱく質の補給を
「閉経前の年代になると20〜30代の頃よりエネルギー、特に“血”のエネルギーが減ってくるため集中力が低下しやすくなります。十分に睡眠を取り、肉や魚、卵などのたんぱく質をしっかり摂って」(陣内先生)
Q.些細なことが心配で眠れなくなることも。どうしたらいい?
A.寝る前のルーティンを淡々と実践してみて
「心身の変化を迎える40代は“気”が滞り、些細なことで思い悩みがち。寝る前にベッドでストレッチをするなどルーティンを決めて体を動かすようにすると、気も巡って思考を巡らすのを避けられます」(陣内先生)
Q.常に何かにイライラ。これって更年期?
A.更年期かPMSのサインかも
「40代前半でイライラしやすくなったら、更年期に入って女性ホルモンが減少し、自律神経が乱れているせいかPMSが疑われます。生理周期によってイライラの具合が変わるかどうかチェックしてみて」(福山先生)
Q.昔に比べて怒りっぽくなってきた。何とかするには?
A.体力を消耗しないことを心がけて
「睡眠不足や疲れが溜まっているときはエネルギーが不足し、 怒りやすくなります。 日頃から体力を消耗しないよう心がけ、睡眠不足や過労の日は “今日は怒りやすいかも”と認識しておきましょう」(陣内先生)
Q.落ち込みやすくなったのも更年期のせい?
A.PMSの場合も!
「落ち込みやすくなるのも、更年期で女性ホルモンが減少して自律神経のバランスが乱れている可能性が。またはPMSの可能性もあります」(福山先生)
Q.ストレスが多くてしんどい。ストレスに強くなるには?
A.ストレスは防衛反応。自分の体を労ってあげて
「ストレスで気分や体調を崩すのは体に備わった正常な防衛反応。ストレスに対抗したり見過ごすのではなく、“今、自分の心身がサインを出しているんだな” ととらえて自分の体を労る時間を作って」(陣内先生)
Q.イライラを改善する方法ってある?
A.ホルモン補充療法や漢方で改善する場合も
「イライラがひどくて生活に支障をきたすなら婦人科へ。更年期が原因なら、ホルモン補充療法によって改善することがあります。また、抑肝散や、抑肝散加陳皮半夏、加味逍遙散などといった漢方薬で改善することも。市販の漢方薬を試してみてもOK」(福山先生)
Aイライラや不眠症などに。抑肝散加陳皮半夏エキス顆粒クラシエ[第2類医薬品]24包 ¥2420、B精神不安やいらだちがある人の更年期障害に。「クラシエ」漢方加味逍遙散料エキス錠[第2類医薬品]84錠 ¥1650(Kampoful Life会員限定販売)/クラシエ薬品
Q.なんだか最近鬱っぽい。病院に行った方がいい基準って?
A.日常生活や仕事に支障が出るなら受診を
「鬱っぽさを自覚して心配になっているなら、すでに病院へかかっていい段階です。特に朝起きられなくなったり、気分不良によって日常生活や仕事に支障がある場合は心療内科や精神科などへ」(陣内先生)
Q.仕事が休みになると体調を大きく崩すように。これもメンタルが関係してる?
A.自律神経の乱れが大きな原因
「20〜30代の頃よりエネルギーが低下しているのに同じように仕事をこなそうと頑張ると、仕事中は交感神経優位な状態が強くなり、反動で休みの日は副交感神経が過剰に優位になり、 だるくて動けなくなるなど体調を崩します。40代は無理は禁物」(陣内先生)
Q.落ち込みやすさを改善する方法はある?
A.漢方薬が効くことも。自分を責め過ぎないことも大切
「落ち込みには半夏厚朴湯や加味帰脾湯などの漢方薬が効くことがあるので婦人科などで相談を」(福山先生)、「昔よりエネルギーが落ちているということを認識し、以前はできていたことができなくなったとしても自分を責め過ぎないことが大切です」(陣内先生)
A虚弱体質で血色の悪い人の貧血、不眠症、精神不安、神経症に。加味帰脾湯エキス顆粒クラシエ[第2類医薬品]45包 ¥4400、B不安神経症、神経性胃炎などに。「クラシエ」漢方半夏厚朴湯エキス顆粒[第2類医薬品]24包 ¥2200/クラシエ薬品