大人気児童書シリーズ『おしりたんてい』から、劇場版長編第二弾『映画おしりたんてい さらば愛しき相棒(おしり)よ』が誕生!この映画でおしりたんていのかつての相棒スイセンの声を担当しているのが仲里依紗さんです。仲さんに映画の魅力とともに仕事と育児の両立について、健康や美容についてもお話を伺いました。
仲里依紗さんインタビュー
撮影/髙橋明宏
劇場版長編第二弾『映画おしりたんてい さらば愛しき相棒(おしり)よ』で声の出演をした仲さん。まずは声の出演の裏話からお話を伺いました。
―大人気児童書シリーズ「おしりたんてい」の劇場版長編第二弾『映画おしりたんてい さらば愛しき相棒(おしり)よ』で声の出演が決まったときのことを教えてください。「おしりたんてい」好きの息子さんは喜んでいましたか?
仲里依紗さん(以下、仲さん):声の出演のお話をいただいたとき、私も息子も「おしりたんてい」の映画〜!?と驚きました。息子が小さい頃「おしりたんてい」の絵本を読み聞かせしていたので、どんなストーリーになるんだろうとワクワクしたし、息子は「ママはなんの役? おしり?」みたいな感じでした(笑)
―スイセンはとてもおしゃれで可愛い女の子。スイセンのキャラクターをどう考えて演じましたか?
仲さん:おしりくんへのアピールの仕方が可愛いですね。かつての相棒だけど、ちょっとおしりくんへの恋心もあって。でもおしりくんはスイセンの気持ちに気づいていない……。そういう鈍感タイプの男の子っているじゃないですか。それでも一生懸命、おしりくんの役に立とうとするスイセンがけなげでよかったです。
©トロル・ポプラ社/2024「映画おしりたんてい」製作委員会
―そんなスイセンが、おしりくんの相棒ではなくなる後半からガラリと変わりますね。
仲さん:そうなんですよ。「ちょっと、どした?」と声かけたくなるくらい変わっちゃって。でも彼女なりにトラウマを抱えていたり、生活環境が変わったりしたことで変化していったのかなと思いました。
母親になってからハイカットは履いていない
―スイセンは前半と後半ではファッションが大きく変化しますが、仲さんは心境の変化などで、自分のファッションや見た目が変わったという経験はありますか?
仲さん:10年前の自分と今の自分を比べたら、かなり変わっていますし、そこに心境の変化はあったと思いますけど、ベースは変わっていないと思います。前から派手好きですから。
でも母親になってからの変化はありますね。とにかく動きやすさ重視。特に靴は、ハイカットのスニーカーは全然履かなくなりました、急いでいるときにパッと履ける靴がいちばんですから。
着心地がいい、動きやすい、派手というのが最高です。
自分のアパレルブランドを持って知ったこと
―映画の中でスイセンが尊敬している絵描きのキンモク先生が、「みんなアートの本質を見てない。有名アーティストの名前だけを見ている」というシーンがあり、その言葉が刺さったのですが、仲さんは「好き!」を優先しますか?それともブランドの名前に惹かれたりしますか?
仲さん:何が本物で何が偽物かというのは、本人が決めることだと思うんです。自分はこれが好き、これが本物だと思っていればブランド名なんて関係なく、すべてが本物になると思います。
確かにブランド物って値段が高いじゃないですか。「なんでこんな値段するんだろう? 私たちのことをなんだと思ってるの?」って、以前は思うこともありました。でも、自分のアパレルブランドを立ち上げてからは変わりましたね。商品ひとつを作るために、どれだけの人数が関わって、どれだけの時間を使って……という工程を知ったことで、高くても「そうだよね」と納得できるようになりました。
撮影/髙橋明宏
―仲さんはご自身がプロデュースするアパレルブランド「RE.」を手がけ、作り手の苦労も理解されているからこそ、わかることはありますよね。
仲さん:そうですね。制作費はもちろん、人件費など、ひとつひとつに費用が発生するし、時間もかかるんです。だからお洋服の価値がわかっているし、商品にスタッフの皆さんの気持ちがこもっていることも理解できます。むしろ「素敵なお洋服をありがとうございます!」という気持ちで買い物をしています。
頼りっぱなしにしない、助けてもらったらお礼する!
―saitaの読者は働くお母さんが多いのですが、みんな時間のやりくりや両立に悩んでいます。仲さんは仕事と家庭の両立どうされていますか?
仲さん:私の場合、忙しくて手が足りないときは、人に頼ります。仕事も育児もすべて周囲の人たちにサポートしてもらい、みんなでやっている感じです。
そして、なにかひとつお願い事をしたら必ず「ありがとう」の気持ちを込めてお礼をします。ご飯をごちそうしたり、プレゼントしたり。頼りっぱなしにはしないように気をつけていますね。
やっぱり自分ひとりで抱え込まない方がいいですよ。私も周囲に頼ってもらえたらサポートしたいし……。「みんな、助け合っていきましょう!」って感じです。
イメージ写真
―ワンオペは厳しいですものね。すごく参考になります。あと、仲さんファミリーの間では、家族ルールはありますか? これはしないようにとか、家族で決めていることなどあったら教えてください。
仲さん:なんだろう……うちの家族は本当に自由なのでルールは特にないですね。ただ年末年始は旦那の実家と私の実家に必ず行きます。それは家族として普通のこと。おばあちゃんの家に行ったり、お墓参りしたり……。毎年欠かさずしています。
―息子さんの学校行事はどうしているのですか?
仲さん:必ず旦那か私のどちらかが行きますし、ふたりで出席できるときは一緒に行きます。絶対に誰も行事に参加できないということがないように時間を作っていますね。