おソノさんが風邪を引いたキキのために作ってくれるあの料理、ちゃんとした名前があって…。
13歳の魔女見習い・キキが一人前の魔女になるまでの成長を描いた、スタジオジブリの『魔女の宅急便』。
キキが居候するパン店のおソノさんが作るあの料理、一度は気になった人もいるのではないでしょうか。
■公式が解説「スウェーデンの『ポリッジ』」
その料理というのが、キキが風邪を引いて寝込んでしまう場面で、おソノさんがそっと出してくれる「ミルク粥」。
日本ではあまり馴染みのない…といえますが、2016年1月の『金曜ロードショー』公式X(旧・ツイッター)の投稿では「物語の舞台のひとつであるとされるスウェーデンには『ポリッジ』というミルクのおかゆがあります。牛乳で煮込んで作る甘いおかゆで、お米ではなくオーツ麦を使っているそうです」と解説されています。
そこで気になった編集部員がトライしてみることに! 「ポリッジ」という情報を参考に、用意した材料はこちら。
・オートミール:1カップ
・牛乳:2カップ
・塩:ふたつまみ
・シナモン、はちみつ、バナナ、ブルーベリーなど:適量(お好みで)
厳密にはオートミールはオーツ麦を加工したもの…のようですが、調理しやすいオートミールを使用しています。
■シンプルな作りかた、少量の塩がポイント
作りかたはいたって簡単。まず鍋にオートミール(1カップ)、牛乳(1カップ)、塩(ふたつまみ)を入れ、弱火でかき混ぜながら、オートミールを柔らかくなるまで煮ます。
オートミールが柔らかくなったら、残りの牛乳(1カップ)を加え、焦げないように煮れば出来上がり! 牛乳だと焦げ付きやすいのでその点だけ注意です。
器に盛り付けたら、お好みでバナナやブルーベリー、はちみつやシナモンをかけて完成です。
■もっちもち食感、優しい甘さで美味しすぎ…
ちなみに同公式Xでは、「ミルク粥は、シナモンと冷たいミルクをかけて食べるということですが、なかに一粒のアーモンドを入れて、それが当たった人は願い事がひとつかなう…というお楽しみのポリッジもあるそうですよ」といった素敵なエピソードも。
編集部員もシナモン、残量わずかで勢いよく出てしまったはちみつと、バナナでいただきます。
早速食べてみると…牛乳がとけこんだオートミールがもっちもち! ミルク風味の優しい味でとっても美味しいです。
少し入れた塩のおかげで味もぼやけることなく、甘さが引き立ちこれは美味…。現地では朝食に食べられるというのも、納得の食べやすさです。
おソノさんの優しさがつまった、スウェーデンの伝統料理「ポリッジ」。興味のある人は、ぜひ一度、作品を思い返しつつ作ってみてくださいね!
■番組公式の解説はこちら
■執筆者プロフィール
黒木ゆず:大阪在住、飲み歩き大好きライター。
お笑いライブとELLEGARDENとハリポタが生きがいです。