江戸末期から明治にかけての町家の面影が残るならまちに、2023年8月のオープン以来、フォトジェニックなメニューが話題となっている古民家カフェ「奈良水晶(ならすいしょう)」があります。ほぼ手を入れていないという築60年超えの建物は、どこかホッと落ち着く空間。そんな「奈良水晶」で人気の透明なお餅「水晶餅」をご紹介します!
近鉄奈良駅から徒歩7分のところにある古民家カフェ
近鉄奈良駅から南へのんびり7分ほど歩いたところに「奈良水晶」があります。「ほかのお店では食べられないようなものを作りたい」との思いをもって、ならまちエリアにオープン。「奈良を盛り上げられたら」と、お客さんがあっと驚くようなユニークなメニューを提供しています。
のれんをくぐると見えるのは、一軒の古民家。60~70年前に建てられた昭和の一軒家で、あまり手を加えず、風情ある趣をそのまま残しています。
敷地右側にあるアプローチの奥の玄関から入ります。自宅に招待されたかのような雰囲気に、なんだかワクワク。土間で靴を脱ぎ、スタッフさんの案内のもと飲食スペースへ向かいます。
昔なつかしい落ち着いた空間が魅力の店内
店内に足を踏み入れると、広々とした和室に座卓が3つ。昔なつかしい和の趣たっぷりな空間に、ホッと心が落ち着きます。
襖の向こうにはイスが備わったテーブル席も
店内にはもともと家にあったものや骨董品店で購入したアンティークが並ぶ
建物本来の持ち味を生かし、お客さんにゆっくりとくつろいでもらえるような空間づくりを目指したという「奈良水晶」。窓の外には緑が広がっており、中庭を望みながら食事が楽しめます。
SNSでも話題!ぷるんと食感の透明なお餅「水晶餅」
さて、そんな趣たっぷりの「奈良水晶」で、ぜひとも食べていただきたいのが看板メニューの「水晶餅」です。「水晶餅に合う緑茶のセット」1540円か、「水晶餅」1210円とお好きなドリンク(500円~)を注文すれば100円割引になるセットの2種類があるほか、ランチを注文した場合は単品1210円での注文が可能です。
「水晶餅」はぷるんとした透明のお餅に、食べられる「エディブルフラワー」が入っているのが特徴的。その涼やかで、かわいらしい見た目にSNSでも話題となり、またたく間にお店を代表する人気メニューとなりました。
「水晶餅」誕生のきっかけは、「ふと透明のお餅を作ってみたいと思ったから」とのこと。店名の「奈良水晶」も、この「水晶餅」から生まれたそうで、「映え」を意識して彩り豊かな花を並べ、華やかなスイーツに仕上げました。
食べるときには、沖縄産の黒糖を使った黒蜜と、岐阜産のきな粉をたっぷりとかけていただきます。ひと口食べれば、そのぷるるんとした瑞々しい食感と、コクのある黒蜜、香ばしいきな粉が相まって、おもわず頬が緩みます!セットの緑茶は、鹿児島産の知覧茶と、福岡産の八女茶をブレンド。お餅に合うまろやかな緑茶の味も、ぜひじっくりと味わってみて。
「奈良水晶」ではお茶にもこだわっていて、メニューにはお茶好きの店主がセレクトした日本茶が常時4~5種類ほどラインアップ。福岡県の名産である八女茶の「玉露」990円をはじめ、来年は手に入らないかもといわれている天然玉露「山峡」1100円、岐阜県の緑茶のような色をした「青のほうじ茶」660円など、ユニークなお茶を取り揃えています。
©︎奈良水晶
そのほか、「奈良水晶」ではシーズンごとにメニューが変わる「ランチセット」2750円も人気。過去には、奈良市内では食べられるお店が少ないという三輪そうめんや、熊本県の郷土料理「だご汁」、富山名物のかまぼこを使ったおでんなどをセットにした、各地方のおいしいものを詰め込んだランチメニューを提供していました。