無料の会員登録をすると
お気に入りができます

今注目の「スペパ」って何?キッチンがもっとスッキリするプロの実例4選

「スペパ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。コロナ渦をきっかけにテレワークが増え、住宅の広さもコンパクト化が進んでいます。そんな中、限られた空間を有効活用してどれだけ快適な暮らしができるかという“スペースパフォーマンス”が注目されているのです。「スペパ」を意識した、キッチン家電の取り入れ方をご紹介します。

「スペパ」とは

picture

改めて「スペパ」とは、限られた空間を有効活用しながらどれだけ効率よく使えるか、暮らしがより快適になるか、スペースパフォーマンス=空間対効果を表しています。また、「タイパ」タイムパフォーマンス=時間対効果や、「コスパ」コストパフォーマンス=費用対効果も最近よく聞くワードかと思います。住空間の使い方を効率よくすることで、モノの持ち方や暮らし方を見直すようになり、それによって時間やお金の使い方にも変化が表れてくるでしょう。スペパが良いことは、タイパ・コスパの良さにも繋がります。モノがあふれて片付かない時はスペパを意識してみるのもおすすめです。

「キッチン家電」を見直して、キッチンをスッキリさせるアイデア例

最近は便利なキッチン家電もたくさんあり、デザインもおしゃれ。でも、便利だからと買った家電でキッチンがあふれ、作業スペースも取れなくなってしまうお悩みは片付けサポートでもよくあるケースです。もちろんあったら便利だけど、実はなくても困らないこともあります。まずは大物が多いキッチン家電を見直すことで、キッチンはもっとスッキリします。その実例をご紹介します。

1.トースター:コンロの魚焼きグリルで代用

picture

あって当たり前のキッチン家電の一つでもあるトースター。もし、キッチンコンロに魚焼きグリルがついているなら、それをトースター代わりにしてパンを焼くのもおすすめです。両面焼きタイプのグリルなら、食パン2枚が約2分ほどで焼き上がり、丁度よい焦げ目が付きます。焼いている間は近くで少し様子をみる必要もありますが、慣れれば手間はほとんどトースターと変わりません。

picture

魚焼きグリルは、大きさが合えばピザやグラタンも焼くことができます。グリルでも充分おいしく焼けるので、オーブン機能なしのシンプルな電子レンジを選択することもできそうです。最近のキッチンコンロは機能も性能も充実。なるべく使いこなして、機能が重なる家電を減らしていけば「スペパ」の良い暮らしに繋がります。

2.炊飯器:マルチポット、圧力鍋、土鍋などで代用

picture

圧力鍋や土鍋、マルチポットなどを使ってお米を炊けば、炊飯器も持たない選択が可能です。写真は、煮る・焼く・揚げるなどマルチに使えるマルチポットで2合のお米を炊いた様子。沸騰してから弱火で12分、その後15分ほど蒸らせば美味しく炊きあがります。保温機能はなくても、夕食時に合わせて炊けば食事中は十分温かいまま。残った分はすぐに冷凍すれば、保温の電気代も節約できます。家族の食べる時間が一緒ならタイマー機能はなくても良いかも?といったように、今ある家電の機能が必要かを考えてみるのも良いでしょう。

3.ポット、電気ケトル:やかんでお湯を沸かす

picture

最近はお湯がすぐに沸く電気ケトルも人気ですが、ポットもある場合は、置く場所を考える必要があります。暮らし方によっては、やかんや鍋でお湯を沸かすので充分かもしれません。小さめのやかんを選べば、沸かす時間や光熱費の節約にもなります。また、キッチンに出したままでも良いようなインテリアに馴染みやすいやかんを選ぶなど、お気に入りを取り入れることが省スペース化にも繋がります。

4.コーヒーメーカー:コーヒーはハンドドリップで淹れる

picture

コーヒー好きなら、コーヒーメーカーも欲しいと思うところ。私自身もコーヒーは大好きで、以前はカプセル式のコーヒーメーカーを愛用していました。でも自分にとってはお手入れが大変だったため、今はハンドドリップでコーヒーを楽しむように。多めに飲みたい時は保温ポットを活用すれば冷める心配もありません。何よりお手入れの手間がなくなり、コーヒーメーカーの設置場所もなくなったことで快適な空間と心地良さが手に入りました。

picture

ライフスタイルに合わせ、本当に必要なキッチン家電を厳選するメリットはとても大きいです。家電の掃除の手間やメンテナンス管理もラクになります。そして、家電や家具を選ぶ際に、1つで複数の機能があるものを選べば、便利な機能を使えて場所は取りません。スペースを有効活用できることで暮らしはきっと快適に心地良くなるでしょう。
また、家の中がスッキリすると動線も良くなり時間的効率も上がります。スペースにゆとりを持って過ごせるようになると、必要以上にモノを持たないようにするなど整理も習慣化され、無駄な出費も減っていくでしょう。長い目でみるとタイパやコスパにも影響する「スペパ」はとてもおすすめです。できることから意識してみていただければと思います。

photo / 伊藤美佳代

住宅収納スペシャリスト/整理収納・照明アドバイザー
伊藤美佳代

ハウスキーピング協会認定
整理収納アドバイザー2級認定講師
住宅収納スペシャリスト認定講師
インテリアコーディネーター

instagram @ito_mikayo

HP 「笑顔あふれる住まいづくり」

https://omoiyari-shuno.com
オリジナルサイトで読む
記事に関するお問い合わせ