6月に入り、だんだんと蒸し暑くなってきた時期。天気の良い日は、夏のような暑さになることも少なくありません。本格的に暑くなり、やる気が出にくくなってしまう前に、快適に過ごせる部屋にチェンジしてみてはいかがでしょうか。涼しく感じる部屋づくりのアイデアをご紹介します。
アイテムを変えてみる
1.カーテン:遮熱・遮光タイプへ
夏、外から部屋の中へ入り込んでくる熱の約7割は、窓から入ってくるものと言われています。窓周りの暑さ対策は、部屋内で涼しく快適に過ごすためにもとても効果的。最近は機能的なカーテンも多く出ているので、遮熱カーテンや遮光カーテンに変えてみるのもおすすめです。日中の外出時に完全にカーテンを閉めておけば、光や熱を防いで室内の温度上昇を抑えてくれます。冷暖房効率も上がり、エコにも繋がりますよ。
カーテンからブラインドやシェードタイプに変えると、スッキリ見える視覚効果が。ブラインドは光や風の量が調節しやすく、ハニカムシェードは遮光・遮熱効果が期待できます。
2.照明器具:白熱灯や蛍光灯からLEDランプへ
熱を持ちやすい白熱灯や、LEDより電気代もかかる蛍光灯のランプのままになっていませんか。LED照明は熱を発しにくく、室内温度の上昇も抑えられます。
また、部屋の真ん中にシーリングライトなど一台で明かりを付け消しする一室一灯の照明より、スタンドライトなどを複数取り入れる一室複数灯のほうが、部屋に陰影ができて気持ちも落ち着きます。必要なところに必要な明かりを付けるようにすることで電気代の節約にも繋がりますよ。
3.ラグ:涼しく感じる素材へ
足元のラグを変えてみるのもおすすめです。夏に汗ばんでペタペタしてしまいやすい素足も、床に1枚ラグが敷いてあることでサラサラ快適に過ごせます。夏におすすめの素材はコットンや麻、ジュート素材など。最近では触るとひんやり感じる接触冷感タイプのラグもあります。ラグ以外に、クッションや座布団カバーを涼しい素材に変えてみるのもよいでしょう。
見た目から涼しさを取り入れる
4.寒色系のカラーを取り入れる
見た目から涼しさを感じられるように、カラーの視覚効果を取り入れてみるのも方法のひとつ。涼しさや冷たさをイメージする、ブルーなどの寒色系カラーをインテリアに取り入れてみましょう。寒色系カラーをインテリアに取り入れた部屋と、オレンジなどの暖色系のインテリアを取り入れた部屋との体感温度は、3℃も違うと言われています。季節によって視覚的に温度を感じられるカラーを取り入れる効果は大きいです。視覚から涼しさを感じさせられるようなカラーアイテム選びを楽しみましょう。
5.観葉植物のグリーンをプラス
スッキリ鮮やかなグリーンを置けば、部屋の雰囲気が一気に涼しげに。グリーンカラーには、リラックスや疲労回復効果があるとも言われています。夏の暑さで疲れた体や心を、観葉植物が癒してくれそうです。
6.カゴやガラスなど涼しさを感じるインテリアをプラス
インテリア小物などに、涼しげな素材のアイテムをプラスしてみるのもおすすめです。天然素材のカゴや、透明感のあるガラス小物やフラワーベース、シルバー系のトレイや小物など。涼しさを感じるインテリアに模様替えしてみると、一気に爽やかで清涼感の感じられるお部屋になりますよ。また、夏を感じさせる風鈴や貝殻などを取り入れて楽しんでみるのもいかがでしょうか。
部屋の中で目の行きやすい場所(フォーカルポイント)に、清涼感や夏をイメージさせるフレームやポスターなどを飾るのもおすすめです。
うだるような暑さが続く日も多い近年の夏。エアコンなどの空調で涼しい環境を作るのももちろん大切ですが、見た目から涼しさを感じることで、部屋の心地良さもアップします。ぜひ、今の暮らしに上手に取り入れてみてくださいね。
photo / 伊藤美佳代
住宅収納スペシャリスト/整理収納・照明アドバイザー
伊藤美佳代
ハウスキーピング協会認定
整理収納アドバイザー2級認定講師
住宅収納スペシャリスト認定講師
インテリアコーディネーター