ダラダラとした付き合いになってしまいがち
半同棲では、ダラダラとした付き合いになりやすいというデメリットがあります。目的やゴールのない半同棲では、お互いに一緒にいるのが当たり前になりつつも、将来が曖昧な状態になってしまうでしょう。
とくに結婚願望が強い女性にとっては、宙ぶらりんな関係性にストレスを溜めることも。「いつまでこの生活が続くの?」「彼は将来のことを考えてくれているの?」と不安が渦巻き、パートナーに強い態度をとってしまうことも危惧されます。
お金や家事で揉める可能性がある
半同棲では、2人が今まで向き合う必要がなかった課題に直面します。それが、お金や家事の分担・振り分けです。とくに世帯主にとって、生活する人数が増えたことによる光熱費の増加は、不満の原因になりがちです。
また他者と一緒に暮らしていると、掃除や料理の機会・量も増え、必然的に家事の負担も増加します。来訪する相手がお客様気分で暮らしているのを見ていると、「なぜ自分ばかりが負担を強いられなければいけないのか」とモヤモヤした感情を抱いてしまうでしょう。
別れを決断しにくい
半同棲では、従来よりも生活の一部にパートナーの存在が刻まれます。本来であれば別れを決断するような出来事が起こっても、今の生活の変化を恐れてしまう場合があります。つまり、相手に恋愛以外の「情」が湧いてしまうのです。
もちろん、情が湧くこと自体は悪い結果ではありません。相手を慈しみ大切にする気持ちは、恋愛感情とは異なる豊かさを心に与えてくれます。しかし情が深まりすぎて冷静な判断ができなくなると、本来の幸福から外れた意思決定をしてしまうでしょう。
ライフスタイルが違うとストレスの原因になる
相手と自分のライフスタイルに大きな違いがあると、半同棲はストレスの原因になります。たとえば相手より早く出勤する必要がある場合、相手が遅くまで夜更かしをしていること自体がストレスになる場合もあるでしょう。
エアコンの設定温度やゴミの取り扱い、テレビやスマホを見る頻度など、小さな擦れ違いが重なるほどモヤモヤが溜まっていきます。静かな部屋で読書をしたいのに、相手が観たいテレビに付き合わされていると「1人で暮らしているほうがストレスケアができる」と感じてしまいますよね。
円満な半同棲のために必要な要素
ここでは、円満な半同棲のために必要な要素をご紹介します。2人に合った半同棲を送ることで、その後の同棲生活もよりスムーズなものになります。お互いのライフスタイルを尊重しつつ、快適に過ごせる環境について考えていきましょう。
生活費の負担をルール化する
円満な半同棲をするためには、生活費の負担をルール化することが大切です。たとえば「家賃は折半。消耗品や食費は世帯主負担」「家賃は払わなくていいから、光熱費を半分払う」などのように、過ごし方や来訪の頻度によって決めていきましょう。
ルールを決める際は、できる限り定量的に設定し、曖昧さを残さないように心がけてください。お金の話題は、今後の2人が必ず直面しなければいけない課題です。相手の価値観を理解しつつ、自分の考えもしっかり伝えましょう。
世帯主のライフスタイルを尊重する
半同棲で優先するべきは、元々住んでいる世帯主のライフスタイルです。当然ながら、世帯主が現在の住居を選んだのにはさまざまな理由があります。時には現在の生活を維持するために、少し無理をして家賃を支払っているケースもあるでしょう。
半同棲によって生活が変化すると、本来愛するべきパートナーの存在が、暮らしにくさや不便さを感じる要因にもなります。「まずは世帯主の快適な暮らしがあってこそ」という前提を忘れずに、自分のスタイルを押し付けない生活を心がけましょう。
生活の細かな連絡を怠らない
半同棲では、相手のライフスタイルや働き方に大きな影響を受けます。お互いが快適な日常を送るために、生活の細かな連絡は怠らないように心がけてください。
たとえば「今日は外で食べてくるからごはんはいらない」や「明日が早くてもう寝るから、今日は静かに帰ってきてほしい」などのように、日々の小さな連絡を欠かさないことによって、思いやりが形として現れます。
半同棲を好む相手の気持ちを知っておこう
より不安やストレスのない半同棲のためには、相手が半同棲を選ぶ理由も知っておく必要があります。不安が爆発してしまう前に話し合いの機会をつくり、相手の本音を引き出しましょう。同棲・結婚をするつもりの半同棲と、なし崩しのように住んでいるだけの半同棲では、意識も将来へのビジョンも異なります。
相手の結婚願望が低いからといって、あなたの存在を大切にしていないとは限りません。「半同棲しているから将来も大丈夫」と楽観視せずに、コミュニケーションのなかで建設的な関係性を構築していきましょう。