美容ライター、コスメコンシェルジュの斎藤明子です。眉は、顔の印象を大きく左右するポイントであることでも知られていますが、トレンド感が出やすいポイントでもあります。もちろん、トレンド眉をそのまま取り入れればいいというものではなく、目の大きさや眉と目の配置バランスによって、似合う形は変わってきます。今回は、アイメイクとのバランスも含めて探求してみました。
今、人気の眉とアイメイクは?
素肌の色から浮かないヌーディな色同士を使い、繊細な色の違いや質感の違いで仕上げるミュートメイクの人気が続いています。
それとともに、存在感を和らげた薄めの眉がトレンドの主流であることをご存じの方も多いのではないでしょうか?
この眉は、自然な毛流が感じられる太さの眉であることがマスト。
ただし、数年前に話題となった太眉と比べると明らかに細く、つまり「適度な太さ」という表現が、今っぽ眉にぴったりのようです。
それでは、目の大きさ、眉と目の配置バランス別に似合うメイクをみていきましょう。
①小粒目さん×目と眉の間が広い
小粒目さん(顔の面積に対して目が小さめの方)で目と眉の間が広めの方は、日本人に多いタイプの方です。
デカ目効果を狙って上まぶたにも下まぶたにもアイシャドウを塗り広げたくなるかもしれませんが、マット系の重い色でしっかりとグラデーションを作ると、古っぽい印象なだけでなく目が小さく見えるのでNGです。
とはいえ、パール感の強い暖色系アイシャドウをベースに塗り広げると、まぶたが腫れぼったく見えることが多いので、ぜったいにおすすめしません。
まずは、まぶた全体を下地でトーンアップしてから、マットで透け感のあるベージュをアイホール全体に塗り、そのあと、目を開いた状態でも見えるように、まぶたの真ん中くらいまで丁寧にメインカラーをぼかしていきます。さらに黒目の上や上まぶたの真ん中あたりの二重ラインの上にラメをちょんちょんとのせていくとバランスよくまとまります。
下まぶたには、粘膜系カラーを塗って目幅を広げたあと、ベージュトーンとメインカラーで色付けしていくと丸目の可愛い印象に仕上がります。目尻ラインもおすすめ。眉は、長めのアーチ眉が好相性です。毛流を意識し、自然な明るめカラーに仕上げるのがおすすめです。
②小粒目さん×目と眉の間が狭い
小粒目さん(顔の面積に対して目が小さめの方)で目と眉の間が狭い方は、①のタイプと比べるとパーツそのものの存在感はしっかりとあるのと、まぶたの面積が狭いことから、例えブラウンベージュでも単色アイシャドウを広く塗り広げると、重苦しい印象になりがちです。
もちろん、マット系の重い色で グラデーションを作るのも①のタイプ同様に向いていません。ミュートカラーのアイシャドウパレットや、多色パレットなどで、同系色の質感違いで、上まぶたはほのかな立体感を施し、目尻ラインでしっかりとデカ目効果を狙っていきます。
また、上まぶたのメイクできる範囲が狭い分、下まぶたメイクにポイントを置くとバランスがよくまとまります。粘膜ピンク、ベージュのベースカラー、ラメでしっかりと涙袋を感じさせる今っぽの涙袋メイクがおすすめです。
また、下まぶたにもベージュブラウンで立体感を施したり、メインカラーを広めに塗ったりしてバランスをとっていくのもきれいにまとまります。眉のフレームは平行気味に整え、毛流を感じさせるしっかりとした太さを維持しながらも、眉色は薄めに彩ったまさにトレンド眉メイクがぴったりです。
③デカ目さん×目と眉の間が狭い
デカ目さん(顔の面積に対して目が大きめの方)で、目と眉の間が狭い方は、彫りの深いエキゾチックな雰囲気の方かもしれませんね。どのタイプの方にも共通して言えることですが、今はまぶたの上に濃い色のアイシャドウを塗ると重苦しく見えて古く見えてしまいがちです。
目が大きくぱっちりしている方は、明るめのアイカラーにもチャレンジしやすいので、透明感のあるきれいな色で発色の淡いタイプのアイシャドウがおすすめです。また、顔の下半分の面積が広く見えてしまうという方は、下まぶたに、広めにベージュのアイシャドウを塗る方法がおすすめです。
粘膜ピンクを目のきわに塗り、ベージュのアイシャドウを広めに塗ったら、その間にハイライトカラーを塗るという王道涙袋メイクでバランスよくまとまります。眉は平行気味に整えるのが似合いますが、もともとの眉が薄い方はアーチ気味に整えて1本ずつプラスするように描き足していくのもおすすめです。
毛流を感じられるように整えていき、アイブロウパウダーや眉マスカラで明るめの色に仕上げると今っぽい雰囲気にまとまります。
④デカ目さん×目と眉の間が広い
デカ目さん(顔の面積に対して目が大きめの方)で、目と眉の間が広めの方は、トレンド感のあるアイメイクに挑戦しやすいタイプと言えそうです。
スモーキーなカラーや、発色をおさえた透明感のある色で構成されたアイシャドウパレットなど2024年秋の新作アイシャドウで、上まぶたにも下まぶたにも、質感違いでつくるさりげないグラデーションを施すときれいです。
その際、上まぶたは薄めの色を広めに入れる方法がおすすめです。目尻アイラインを入れて目のフレームを強調すると目力が宿ります。 下まぶたは、顔のタイプや輪郭にあわせて、上まぶたと同じ色で彩っていきます。