越間さんのHistory
23歳 2002年
資生堂入社
東京本社で専門店営業を担当
27歳 2006年
高知県に赴任
組織流通を担当
29歳 2008年
東京本社に戻り、
マーケティング部に異動
管理職を選んだ
41歳 2020年
「HAKU」ブランドマネージャーに就任
45歳 2024年
エイジングケア マーケティング部
(「エリクシール」「HAKU」「プリオール」)
バイスプレジデントに
管理職になる? ならない? 越間さん的回答
現場担当時代より、管理職になったほうが成長を感じられて楽しい!
【管理職を選んだ先輩】株式会社メルカリ・田辺めぐみさん
管理職はタスクではなく仲間が増える強みがある
33歳でメルカリでは女性として初めてプロダクトマネージャーの管理職に抜擢された田辺さん。学生時代からリーダーを任される経験が多かった彼女にとって、管理職になることは「より大きな挑戦ができるワクワクしかなかった」そう。
「自分がプレイヤーだったときはサービスを成長させることだけを考えていましたが、マネージャーになってからはサービスだけでなく組織への貢献を考えられるようになったことが大きな変化。今はスキマバイトサービス『メルカリ ハロ』のプロダクトマネージャーの責任者として企画担当者やデザイナー、エンジニアを取りまとめ、コンセプトづくりや戦略のロードマップづくり、アプリの開発やメンバーの採用について責任を持たせてもらっています」
「メルカリ ハロ」は今年の4月にサービスをスタートさせてから登録者数800万人を突破。急成長を遂げるサービスに携わっているのは、田辺さん自らが採用に関わった多様なバックグラウンドを持つメンバーたち。
「メルカリではプロジェクトごとに社内外からメンバーを募集するのですが、起業を経験した人や、金融のプロフェッショナル、エンジニア経験がありアプリ開発の幅広い知識を持つ人など、専門性の高いメンバーが集まっています。ドイツや中国、ベトナムなど外国籍のメンバーもいますし、約半数が女性。私がいなくても自走できる、多様性のある優秀な人材ばかりです」
管理職としてパワフルにキャリアを築いてきたように見えるけれど、過去には壁にぶつかったこともあった。
「DeNA時代に初めて責任者を任されたのですが、成果が出せずひとつ下のポジションに落とされたことがあったんです。当時はひとりでサービスを伸ばさなければいけないと思い、肩ひじを張っていたんでしょうね。一度メンバーに戻ってみると、みんながもっと積極的に私と話す時間を持ちたかったのだと知りました。そのときの経験から、管理職はタスクが増えるのではなく仲間が増えることだと考えるようになりましたし、メンバーの能力が最大限に生かせる組織づくりを目標にするようになりました。週2〜3回の出社日は1対1の面談や顔を合わせながらのアイディア出しをする時間に費やしています。自分に限界があることを知った過去の経験は学びになりましたし、今では私の強みになっています」
子どもを産んだことでさらに仕事での武器が増えた
2022年に双子を出産し、以前と同じように働くことは不可能だと実感。「限られた時間の中で生産性や成果を最大化すること」はもちろん「自分にしかできないこと」を探求するように。
「ベビーシッターサービスを利用するようになったことで、『メルカリ ハロ』へのユーザー視点のインプットが増えました。育児をしながら管理職をしている私の姿を見て、この1年で産休から復帰したメンバーも2名います。女性ならではの相談を受けることも増えましたし、理解あるチームだと思ってもらえているのは嬉しいですね。出産前の状態がベストなわけではありません。育児と管理職、両方の経験があることが、自分の価値だと思っています」
とはいえ産休・育休でキャリアが中断され、仕事のスキルが落ちるのではないかと不安を抱いたことも。田辺さんの胸に刺さったのは「キャリアとはハシゴではなくジャングルジム」という、Meta(旧Facebook)社初の女性COOが語った言葉だった。
「向いていなかったらポジションを降りてもいいし、横に移動したり、一度立ち止まったっていい。いろんな景色を見ながら自分らしい働き方を見つければいいと思っています。今、管理職が自分に務まるか不安を抱く女性が多い傾向にありますが、経験していないことはいくら想像しても仕方ありません。失敗してもあとから課題を解決することは可能。チャレンジしてみて初めて、意外に管理職が向いていることに気づくこともあるかもしれません」
「管理職になればもっと大きな挑戦ができる。ワクワクしかありませんでした」
「一緒に働きたい優秀な人材を採用できるのもメリット」
田辺さんのHistory
24歳 2006年
株式会社NTTデータ入社
エンジニアや営業を担当
29歳 2011年
株式会社DeNA入社
ソーシャルゲームのプロダクト責任者に
31歳 2013年
株式会社スマートエデュケーション入社
プロダクトオーナーに
管理職を選んだ
33歳 2015年
株式会社メルカリ入社
プロダクトマネージャーの管理職に
38歳 2020年
起業
プロダクトスクールの運営、
コンサルティングを行う
40歳 2022年
株式会社メルカリに復職
管理職になる? ならない? 田辺さん的回答
一度挑戦してみて! 課題はあとからいくらでも解決できます
【管理職を選ばなかった先輩】フリーランス広報・小野 茜さん
頑張るのはここじゃない。独立を決めた管理職試験
食に関連する案件を中心にフリーランス広報として10社のPRを担当し、様々な場でそのノウハウを発信している小野さん。7年前に独立・起業をしたきっかけは、会社員時代に管理職試験に落ちたことだった。
「当時は広報の仕事に可能性や面白さを感じていた時期だったので、上司からマネジメント試験への受験を打診されたときはポジティブに受け止めていました。ところが試験にはあえなく失敗。一緒に受けた新卒5年目・広報に異動して間もない後輩が合格しました。私自身は広報としてしっかり結果を出してきたつもりでしたが、会社の慣習として新卒入社の社員のほうが出世が早い傾向にあったんです。企業には企業なりのルールや文化があるし、中途入社の私が上のポジションを目指すには時間がかかる可能性も高い。頑張るとしたら別の選択肢を考えたほうがいいと思い、退職することを決めました」
組織に属さず働くメリットは、スピード感と働き方の自由さ。
「稟議を待つことなく自分の判断でフットワーク軽く動けますし、アイディアをそのままクライアントに渡せることが魅力です。会社員だと評価されるまでに時間がかかる印象がありますが、ひとりで仕事をしていると感謝される瞬間が日々ありますし、仕事ぶりを認められて新しい案件のご相談をいただく機会も多い。人伝いでご縁がつながっていくのが嬉しいです。土日に仕事をすることもありますし、平日に趣味のゴルフに行くこともあります。その自由さは独立のメリットです」
仕事を受ける際に大切にしているのは、自分がワクワクするかどうか。イベントの運営やインバウンドツアーの企画、ECサイトでの商品の販売など、広報業務から大きくはみ出してプロジェクトに携わることもしばしば。
「経験したことがあるかどうかはあまり考えません。それよりも、ワクワクしたら多少リスクがあっても挑戦するスタンス。基本的にはひとりで仕事をしていますが、経験のない分野では知見のある人の力を借りて一緒にプロジェクトを進めています。大きいイベントを組むときにはフリーランスのPR仲間にメディアへの声かけを手伝ってもらっていますし、今年の春から講師を務めている『ひとり広報アカデミー』の生徒さんたちに、インターンとして手伝ってもらい乗り切ることも。ひとりだからこそ、その時々でチームを組めますし、働き方を自由にデザインできることは大きな魅力だと思います」