今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
インスピレーションの風通し
今週のみずがめ座は、どこか荒涼とした心象を無視することなく見つめていこうとするような星回り。
『旗のごとくたなびく冬日をふと見たり』(高浜虚子)という句のごとし。
この句に描かれている冬の太陽はかなり独特なイメージなので、それが実際に起きた光のいたずらなのか、単なる本人の錯覚なのか、はたまた老眼による視覚の衰えゆえの現象なのか、確信をもって判別することはできないのですが、掲句がつくられたのが1938年であったことを考慮すると、どことなく掲句についてまわる不穏さの見当がついてきます。
あなたもまた、もののはずみで何らかのインスピレーションを得ていくこともあるかも知れません。
今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ただともにあること
今週のうお座は、縁というものの不思議さについて改めて感じ入っていくような星回り。
粘菌類の研究で知られる自然科学者にして、民俗学の著作を無数に持つ南方熊楠(みなかたくまぐす)は、生涯にわたり在野の人であり、何より独学の人でしたが、彼には自分の思想上の問題を全力で遠慮なく投げかけ合える相手が一人だけいました。それが、熊楠が27歳の時にロンドンで出会った真言僧の土宜法龍(ときほうりゅう)でした。
彼らは科学と宗教という立場や分野の違いも超え(ついでに歳も土宜が13歳年上)、じつに死が二人を分つまでの30年間にわたって膨大な量の書簡を定期的に送り合い、そのどれもが大論文のごとき長さと密度であったそうです。
あなたもまた、いまこのタイミングで彼らの姿を追うことは何よりの励みになるのではないでしょうか。
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