2025年の注目株はどれ? 成分ブームの今、次に注目を集めそうな美容成分を美容ジャーナリストがナビゲート。昭和の歌番組のように、10位からカウントダウン式に発表します。栄えある1位はどの成分の手に?
美容ジャーナリスト“天安コンビ”が発表!
ネクスト注目成分
ザ・ベスト10(テン)
美容ジャーナリスト
天野佳代子さん
美容誌の編集長を経て、フリーランスの美容ジャーナリストに。著書に『10年前より可愛くなる 大人美容の正解』(主婦の友社)など。
ネクスト成分を知ればもっと美は花開く!
「スキンケアコスメの進化がもっとも現れるのが成分。それは、成分は肌やカラダのトラブルまたはエイジングを解き明かすカギだから。『ネクスト』は決して新しいという意味ではなく、現在進行形で研究が進んでいる期待の成長株ということ。そんなネクスト成分を味方につければ、今もっとも実力のあるコスメやサプリメントにたどり着けますよ!」
美容ジャーナリスト
安倍佐和子さん
化粧品会社、出版社勤務を経て独立。先進の皮膚科学からホリスティックやウェルネスまで、幅広い知識を元に様々な媒体で活躍。
“自分にぴったり”を成分から選ぶ時代へ
「成分ブームが続いているけれど、それはもっともなこと。膨大なコスメの海から、自分にぴったりのアイテムを見つけ出すのは至難の業だから。成分をインデックスにすれば、“自分にぴったり”の選択肢を絞り込めます。成分の役割を知り、その効果を期待して納得しながら使えば、キレイの加速度もアップ。2025年の注目株に、ぜひご期待ください!」
2025年 注目成分のザ・ベスト10
1位 グリチルリチン酸ジカリウム
炎症を“火消し”。肌運命を
左右する最重要成分
マメ科の植物である、カンゾウから抽出された抗炎症、鎮静成分。グリチルリチン酸2Kとも表記される、古くから活躍する成分。
天野 シミもシワもたるみも、すべてのエイジングを引き起こすのが慢性炎症。これを抑えないことにはどんな成分も効き目がダウン。
安倍 昔からあったお守り成分だけど、あらゆるジャンルのスキンケアコスメに配合されるようになったのはここ数年。縁の下の力持ち的な存在で、一見地味だけれど、グリチルリチン酸ジカリウムなくしてはスキンケアは始まらないと言っても過言ではありません!
天野 “エイジングした肌を見たら炎症していると思え”と言うほど、どんな肌でも慢性炎症は起こりがちだから。
安倍 皮膚科医も処方のプロも、好きを公言する人が多いですね。今まで派手に働く成分ばかりが日の目を浴びていたけれど、これからはお守り成分がヒーローとして注目されそう。
天野 私たちの間では、圧倒的に1位でしたね。どんな成分とも仲良くできて、美肌の基礎を作ってくれる。スキンケアコスメが進化すればするほど、その存在が重要になります。
敏感肌の弱点をパーフェクトにケア
セラミドを補い、あれがちな肌をグリチルリチン酸2Kがサポート。洗顔後すぐに使う先行乳液。ケアセラAP 高保湿先行バリア乳液 130ml ¥1870(編集部調べ)/ロート製薬
肌がスッと落ち着き なめらかさを取り戻す!
グリチルリチン酸ジカリウムがゆらぎ肌をケア。澄んだツヤ肌に。アクフォンス スムース リニュー セラム(医薬部外品) 30ml ¥8800/SUQQU(3月7日発売)
日中ダメージを「火消し」。 ハリ回復にターボがかかる
抗炎症のグリチルリチン酸2Kとトラネキサム酸をW配合。寝ているあいだに日中ダメージをリセット。ブライトエイジ オーバーナイト ヴェールクリーム(医薬部外品) 30g ¥6600/アイム
頑固ジミ解決の決め手も グリチルリチン酸ジカリウム
美白有効成分4MSK、m-トラネキサム酸にグリチルリチン酸ジカリウムを組み合わせ、居座りジミをケア。HAKU メラノフォーカスⅣ(医薬部外品) 45g ¥11000/資生堂(2月21日発売)
「はい、チーズ♡」
MAQUIA 3月号
撮影/岩谷優一〈vale.〉(人物) 橋口恵佑(物) ヘア&メイク/金澤美保〈MAKEUPBOX〉 スタイリスト/カドワキジュン子〈impress+〉 イラスト/齋藤よしこ 取材・文/小田ユイコ 構成/火箱奈央(MAQUIA)
(天野さん)ブラウス¥44000/チェルキ(ラクア) ピアス¥27500、リング¥23100/アグ (安倍さん)トップス¥148500、ブラウス¥200200/アオイ(ファビアナフィリッピ) ピアス¥33000/エトワライト リング(右手)¥16500、リング(左手)¥14300/リキッド
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