isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2025年上半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
いないいないばあ
今週のおひつじ座は、どこかで決定的に“手が届かない関係性”にこそコミットしていこうとするような星回り。
『ともだちの流れてこないプールかな』(宮本佳世乃)という句のごとし。
ひらがなは視覚的には流れるような印象を持つため、一見「流れてこない」という言葉と相反するようですが、明るく賑やかな場所としての「プール」が逆に効いていることもあいまって、かえってその場に何も流れてこない静止した空間性が強調され、そこにただよう不在感がより鮮明になっています。
あなたもまた、「つながっているのに孤独」な現代的感覚において失われたものが何なのか、改めて問い直されていくことでしょう。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
決定的な被写体を求めて
今週のおうし座は、身近な人間関係のなかに「わびさび」の美学が浮かびあがってくるような星回り。
命あるものは必ずやがて死を迎え、この世のものは時間の経過とともに劣化していく。それは避けられないことです。ただし、時の流れを思わせるものを単に劣化したもの、価値がうすれたものと見るか、避けられないものを受容する美しさを見出すかは大きな別れ道となっていくはず。
そして、伝統的な日本の美意識の「わびさび」の本質にあったのも、そんな「不可避の受容」でした。
あなたもまた、見つけるのではなく「見つかってしまうもの」としてのわびさびということを、自然ななりゆきから実感していきやすいでしょう。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
夢の再来
今週のふたご座は、内に潜んでいた複雑な感情や願望がスーッと表面化していくような星回り。
『濃き日影ひいて遊べる蜥蜴かな』(高浜虚子)という句のごとし。
おそらく、蜥蜴(とかげ)を見たときの作者の心に去来したのは――「なんと自由で、なんと自然なのだろう」という、「羨望」とも「かすかな憧れ」ともつかないような心の寄り添いや自身の切ない願望も含んでいるような、繊細な感情だったのではないでしょうか。
あなたもまた、そうした「余情」の入口をみずからの手で開いていくことがテーマとなっていくでしょう。