体重は平均的、むしろ痩せてるほう。でも鏡を見ると、ウエストにメリハリがない……。そんな“寸胴体型”に悩んでいませんか? 実はその原因、脂肪ではなく“間違った腹筋の使い方”かもしれません。くびれを作るカギは、腹筋運動ではなく“日常の姿勢”や“インナーマッスル”の使い方にあるんです。今回は、体幹からアプローチするヨガ的くびれメソッドをご紹介します。
太ってないのにくびれができない人の共通点
「体重は標準、あるいは痩せ型なのに、なぜかくびれができない」「お腹に脂肪は少ないはずなのに、ウエストにメリハリがない」――そんな悩みを抱えている人は少なくありません。実は、太っていないのにくびれができない人には、ある共通した身体の特徴があります。それは、“姿勢の影響でウエストがつぶれたように見えることがある”こと。本来、ウエストの“くびれ”は、肋骨と骨盤の間に適度な空間があることで自然と生まれます。しかしこの2つの骨格が近づきすぎていると、胴体の縦のラインが縮んだように見え、体に厚みが出たり、ウエストのくびれが消えてしまうのです。この状態は、猫背や反り腰などの姿勢のクセによって起こりやすく、さらに筋肉の使い方の偏りやインナーマッスルの低下が拍車をかけていることも。いくら腹直筋や外腹斜筋などの表層筋を鍛えても、姿勢のアライメントにアプローチできていなければ、理想的なくびれはつくりにくいのです。
では、どうすればよいのでしょうか?ポイントは、肋骨と骨盤のスペースを意識的に広げるような姿勢改善やストレッチ。次の項では、具体的な3ステップをお伝えします。
間違った腹筋から卒業する3ステップ
STEP1.お腹ほぐし
<やり方>
photo by Tomo Uosumi
1)楽な姿勢で座り骨盤を立てます。
2)両手でお腹のお肉をつまむ。
3)左右、上下にゆらゆらと揺らす。
4)手をずらしてお腹のお肉を全体的に優しく揺らしていきます。
STEP2.対側を伸ばすポーズ1
<やり方>
photo by Tomo Uosumi
STEP3.対側を伸ばすポーズ2
<やり方>
1)膝立ちの姿勢になります。
2)右足を真横に出します。
3)両手を肩の高さに上げて、右手に引っ張られるように上体を傾けます。
4)体側を長く保ったまま、右手を下、左手を上に上げて、左の体側を十分伸ばします。
反対側も同様に行います。
photo by Tomo Uosumi
1)両足を肩幅の2倍に広げた立ちの姿勢になります。
2)両手を肩の高さに上げて、右手に引っ張られるように上体を傾けます。
3)体側を長く保ったまま、右手を下、左手を上に上げて、左の体側を十分伸ばします。
反対側も同様に行います。