猫背が気になる、下腹がぽっこりする、なんだか疲れやすい…。でも、もともとそういう骨格だからと諦めていませんか?実は美姿勢はエクササイズで作れます。そこで今回は、美しいS字カーブと軽やかな体を手に入れるためのヒントをお伝えします。
美しい姿勢の鍵は「腸腰筋」
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背筋がピンと伸びた美しい姿勢で歩く方を見かけると、ハッと目が止まってしまう…なんてことはありませんか?姿勢を綺麗に保ちたいと思っていても、つい猫背姿勢になってしまうという方も多いかもしれません。
「美しい姿勢=背骨や背筋の話では?」「私が猫背なのは元々の骨格だから…」と諦めモードになってしまうかもしれませんが、実はピンと伸びた背筋も自然なくびれも、若々しい立ち姿も、そのカギを握っているのは、腸腰筋(ちょうようきん)というインナーマッスル。腸腰筋は正しく意識して動かすだけで、体がどんどん整っていく筋肉の一つです。正しく意識して動かすことができれば、特別な器具も、キツい筋トレもいりません。
腸腰筋は骨盤と背骨を支える「深層の支柱」
腸腰筋(大腰筋+腸骨筋)は、背骨(腰椎)から骨盤・太ももをつなぐインナーマッスル。この筋肉がしっかり働くと、
⚫︎骨盤が正しい位置になり、背骨が自然なS字カーブを描く
⚫︎胸が開き、下腹がスッと引き上がる
⚫︎お腹とお尻が引き締まる
⚫︎姿勢が自然に美しくなる
結果的に、くびれからヒップラインにかけてのS字ボディラインが出てきて、姿勢が自然に美しくなることになります。
逆に、腸腰筋が弱くなると、骨盤が後ろに傾く(=下腹がぽっこり)、背骨が丸くなる(=猫背・巻き肩)、お尻が垂れる(=反り腰 or 平尻)などの状態になり、美しいS字カーブどころか、老け見え体型になってしまいます。
美しいS字ラインとは、骨格が正しく並び、筋肉が内側から支えている状態のことです。腸腰筋は姿勢の軸を作るコアの要。表面を鍛える前に、まずコアを目覚めさせることが、しなやかで女性らしいボディラインの近道です。
美しいS字カーブを作る!簡単腸腰筋エクササイズ
今回は美姿勢に近づくためのエクササイズをご紹介します。3ステップに分けてやり方を解説しますので、ご自身の体力に合わせてやってみてください。
STEP1
<やり方>
photo by Tomo Uosumi
1)四つ這いの姿勢になる
2)息を吸いながら、右足と左手を持ち上げる
3)息を吐きながら、右膝と左肘をお腹の下でタッチ
4)2)〜3)を繰り返す
5)反対側も同様に行う
STEP2
<やり方>
photo by Tomo Uosumi
1)四つ這いの姿勢になる
2)息を吸いながら、右足を持ち上げる
3)息を吐きながら、右膝とおでこをお腹の下で引き寄せる
4)2)〜3)を繰り返す
5)反対側も同様に行う