今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
人生ならではの味わい
今週のみずがめ座は、現代社会が見失ってしまった停滞や鬱屈の価値をみずからの生活に呼び戻していこうとするような星回り。
『萩に雨こんな日もなければ困る』(中原道夫)という句のごとし。
現代人の生活は予定を埋め、効率を上げ、つねに前へ前へと進むことが当然視されますから、そのなかで「足止めを食ら」い、「何もできない」ことは最も忌むべき事態に思えます。しかし作者はそこで「こんな日もなければ困る」という逆説を示す。雨の重さ、動けぬこと、花がうなだれる姿――まさに停滞や抑圧の状態をあえて肯定して見せるのです。
あなたもまた、思うように動けない、押しとどめられる時間こそが、じつは生を支える根本の呼吸を整えてくれるのだということを念頭に置いて過ごしてみるといいでしょう。
今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
縁は異なもの味なもの
今週のうお座は、空気を読んで自分を殺すか、時間を無駄にすることで幻想を維持するかのいずれかに振れていこうとするような星回り。
山内マリコの連作短編集『選んだ孤独はよい孤独』に収録された「あるカップルの別れ理由」で、結婚を前提としていたはずのカップルの同棲は、一年も経たないうちに彼女が出ていくという形で唐突に終焉を迎えてしまう。
それでも、一人で住むにはちょっと広い1LDK45平米の家に、彼はその後も住みつづけます。ある日ひょっこり彼女が帰ってきて、何事もなかったようにまた同棲生活が再開し、そのまま結婚することをどこかで期待して。しかし、そんな淡い期待はある日ネットのインタビュー記事で、すっかり肌が小麦色に焼け、はじけるような笑顔の彼女を見つけたことで崩れ去る。
あなたなら、彼と彼女のどちらにより自分を重ねるでしょうか。
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