「私の体は、どうせこんなもの」。そんな風に諦めて、自分の可能性を狭めていない? 今こそ限界を超えて自分史上、最高の美を目指そう! 今回は、人生100年時代に必須の「脳活」にフォーカス。
自分の限界を、超えてゆけ!
筋肉・腸・睡眠・脳の可能性
脳活
人生100年時代、脳の老化対策も早めに始めたい。日常生活に取り入れやすく、気持ちまで明るくポジティブになる、脳活のツボを押さえよう。
脳の若々しさはあなたの行動で決まります!
「脳は年とともに衰えていきますが、そのスピードを緩やかにすることは可能です。一度死滅してしまった脳細胞や神経が復活することはないものの、今ある神経ネットワークの密度を高めたり、脳を活性化させることはできるので、自分の行動次第では、脳が進化するとも言えるでしょう」
Q1. そもそも脳の老化って どういうこと?
A1. 脳が委縮して機能が衰えること
若いころは頭蓋骨いっぱいに脳が詰まっています。脳細胞が死滅したりして脳が委縮して小さくなり、機能が衰えることが、脳の老化。感情をコントロールする「前頭前野」の働きが悪くなるとイライラしやすくなったり、ドーパミンが減ると新しいことに興味がなくなったりなどの影響が(西先生、以下同)。
Q2. 脳が老けない人に共通する行動ってある?
A2. 脳が若々しい人は行動範囲が広い!
短期記憶や認知能力を司る「海馬」はいろいろな場所へ移動することで活性化します。だから、家と職場の往復だけの日々では海馬が衰え、物忘れも増えてくる。旅行やカフェ巡りはもちろん、いつもと違うルートで帰ったり、同じ道でも反対側の通路を歩くだけで脳への刺激に。
Q3. 脳の老化を緩やかにする方法ってある?
A3. 主観年齢を若く保つこと
「もう40代だから」など実年齢で区切るより、「いつまでも気持ちは20代♪」という人のほうが、圧倒的に脳の老化が遅くなる。主観年齢が若い人は、血管年齢まで若いというデータまであります。年を重ねるとメイクもファッションも地味に落ち着きがちですが、いつまでもトレンドを追い続けるほうが、脳も若々しく保てますよ。
Q4. AIの多用ってヤバい?
A4. 依存しすぎず、上手に利用すればOK
携帯やPCが普及した現代では、漢字を正しく書ける自信がない人が増えたのでは。それと同じようにAIに頼りすぎると、思考能力や学習能力が低下する恐れがあります。何でもAIに丸投げにするのではなく、調べたことを自分の中で発展させるような使い方をしていきましょう。
Q5. 脳もやっぱり血流が大事?
A5. 脳は血液もカロリーも大量に消費します!
脳は全身の2%ほどの重さしかないのに、約20%の血液が流れ込み、約25%のカロリーを使っています。全速力で走ったあとに単語を覚えたら記憶力が上がったというユニークな実験結果があり、これは脳に血流が行き渡ったことで、機能が高まったからと考えられています。
Q6. 脳年齢を自分でチェックする方法は?
A6.「片足立ち診断法」でバランス感覚をチェック
安全な場所で、目を閉じて片足で立ってみましょう。30秒以上、静止していられれば、脳はまだまだ若い状態。実はバランス能力は脳の高度な働きによるもので、例えば体が右に傾いたら瞬時に重心を左に戻すように、脳から指令が出ています。この指令が遅くなる=脳の老化なのです。
Q7. 脳のオートファジーを高めるには?
A7. 満腹のまま寝るのは禁止!
オートファジーとは、細胞内の老廃物を分解して再利用する働きのこと。脳のオートファジーの低下は、認知症の原因にもなります。オートファジーは睡眠中に活発になるものの、栄養が豊富にあると働きが鈍るので、夕飯はなるべく早く済ませ、空腹の状態で寝るようにしましょう。