5. トゥーンバパスタ|カップ麺の発売で一気に浸透
韓国でもっとも愛されているパスタのひとつと言われる「Toomba(トゥーンバ)」。えびとマッシュルームを使った旨辛クリーミーな味わいが特徴です。
もともとは、オーストラリアをモチーフにしたアメリカ発祥のカジュアルダイニング「アウトバックステーキハウス」の人気メニューでしたが、韓国で独自の進化を遂げ、さまざまなレストランの名物メニューになるほど一般化しています。
SNSでは「辛ラーメン」で作るアレンジ投稿をきっかけに支持される存在に。
韓国では農心が2024年9月にカップタイプのインスタント麺、10月に袋麺を発売。2025年2月には、農心ジャパンが「辛ラーメン トゥーンバ 袋麺」を日本向けに発売しました。
この波を受け、日本では検索数が前年比4.58倍と急伸。
6. ヨアジョン|グリークヨーグルトに次ぐ新定番に
2024年にブームを巻き起こしたグリークヨーグルトの次に来るスイーツとして、白羽の矢が立ったのが「ヨアジョン」です。
ヨアジョンは、フローズンヨーグルトにフルーツや蜂の巣などをトッピングするスイーツの総称、そしてそのブームの中心となった韓国発フローズンヨーグルトブランド名の両方を指します。
「ヨアジョン」というキーワードは、検索数前年比7.16倍を記録し、若い世代を中心に注目を集めました。
同ブランドは、韓国国内に400店舗を展開する人気店で、2025年7月に大阪コリアンタウンに日本第1号店が誕生し、8月26日に首都圏第1号店として新大久保店がオープンしました。その後も9月に表参道店、10月には原宿店など、急速に展開しています。
「ヨアジョン」のキーワードは、2025年10〜11月にかけて検索ピークを迎え、“罪悪感なく食べられるスイーツ” として人気が高まりました。
7. 白桃烏龍茶|“香り系ドリンク” から新フレーバーとして確立
「白桃烏龍茶」の検索数は前年比1.85倍と着実な伸びを見せ、ドリンク需要の高まる2025年7月にピークを記録しました。
人気の中心となるのは、セブンイレブン限定でサントリーが発売した「白桃烏龍茶」でした。ポイントは、華やかな白桃の香りと無糖のすっきりとした飲み口で、「香りが良すぎる」「罪悪感ゼロ」とSNSで定番化しました。
さらにこのブームを受けて、サントリーの「ほろよい〈白桃烏龍サワー〉」、伊藤園から「ひんやりなめらか白桃烏龍」などの期間限定商品が登場し、市場が拡大。
また、六甲バターから「チーズデザート6P 白桃&アールグレイ」が登場するなど、飲料だけでなくスイーツ界隈にも白桃×烏龍茶のフレーバーが浸透しました。
8. タオルケーキ|SNSメインで進化系クレープがヒット
“タオルのようにクルクルと巻かれた見た目” が特徴の「タオルケーキ」は、検索数が前年比5.32倍に急伸しました。
このスイーツは、薄く焼いたクレープ生地やスポンジ生地を、たっぷりのクリームとともに丁寧に巻き上げ、まるで本物のタオルやロールケーキのように見せるのが特徴です。
中国や韓国でのカフェが火付け役となり、2025年は日本でも新大久保を中心に専門メニューを出す店が続々登場しました。
国内でタオルケーキを提供するのが早かったのが、表参道と新大久保に店舗を構えるカフェ「THE COOKIE 594」でした。現時点では市場にはまだ広く出回っていませんが、今後もしかしたら、コンビニやスーパーでの商品化もあるかもしれません。