ダイエットや美容、健康にいいと言われている「白湯」。白湯とお湯の違いから基本的な作り方、肌・体へのうれしいメリット、注意点までを『カラダの不調を整えるスパイス白湯』の著者である看護師の市野さおりさんに教えていただきました。
白湯とは?
「白湯(さゆ)とは、水を一度沸騰させたあと、適温まで冷ましたもののこと。対する『お湯』は、常温より温度の高い水全般を指します。沸騰直後はいわゆる『熱湯』と同じですが、白湯は一度作れば冷めても『白湯』としての効能を持ち、昔は『湯冷まし』とも呼ばれてました。
インドの伝統医学であるアーユルヴェーダの考えによると、白湯は水と火のパワーをかりることで浄化や行動のエネルギーにつながると考えられています」(市野さん、以下同)
白湯の基本的な作り方
「白湯作りに使う水は、水道水でOK。やかんで沸騰させてから冷まします。温度は自分の体温+20〜30℃くらいがよいと言われていますが、55〜56℃くらいだとぬるく感じると思うので、65℃くらいにするといいと思います」
電気ケトルを使う際は1〜2回沸騰させると◎
「白湯は、アーユルヴェーダの考え方では『火』のエネルギーを加えることが大切なので、やかんで沸騰させて作るのが理想的。水道水を10〜15分沸騰させることでカルキも飛ぶので、味に甘みが出ておいしくなるため、続けやすいです。
電気ケトルで作るとカルキが飛びにくいので、1度沸騰させて、少し冷めたらもう1〜2回沸騰させましょう。カルキが飛んでいないと感じたら、2回以上沸騰させてもOKです」
ミネラルウォーターは1回のみの沸騰でOK
「ペットボトルなど市販のミネラルウォーターをあえて使う必要はありませんが、ミネラルウォーターを使う場合は、カルキが含まれていないので1回沸騰させればOKです。ただし、電子レンジで作るのは、庫内のニオイがつきやすいのであまりおすすめしません」
白湯で期待できる主な効果
「白湯は、体温に近い温度で胃腸に負担をかけず体へ吸収されます。内臓を温めて消化吸収を助けることにより、ダイエットやむくみ改善、美肌、冷えや便秘、だるさの改善、デトックスなど、さまざまな効果が期待できます。赤ちゃんを含む老若男女すべてにおすすめです。ただし、熱過ぎる状態では飲まず、適温を守って飲みましょう」
①ダイエット効果(代謝アップ、むくみ改善)
「白湯を飲むと、腸が温まるので体温が上がりやすくなります。基礎体温が1℃上がると、基礎代謝が体重1kgにつき約12kcalも上がると言われているので、消費されるエネルギー量が増え、結果的にやせやすくなります。
また、血流が促進されることで老廃物の排出を促したり、代謝が高まることでむくみにくくなったりする効果も期待できます。ただし、塩分の摂り過ぎによるむくみは、塩分摂取量を抑えないと改善しないので、白湯を飲むとともに減塩も心がけて」
②美容効果(肌荒れ改善、血行促進)
「白湯を飲むと、体温の上昇に伴って血管が拡張して血流が促されます。その結果、細胞のすみずみまで酸素や栄養が行き渡りやすくなり、ターンオーバーが整うことで、美肌やトーンアップをサポートします」
③健康効果(冷え性改善、便秘解消、デトックス)
「白湯を飲むと腸が温まるので、便秘が改善しやすくなります。また、血行がよくなることで冷えの緩和にも。内臓が温まって機能が活性化するので、体のだるさや、疲れやすさが和らぐことも。そのほか、老廃物の排出が促されるのでデトックス効果も期待できます」
白湯を飲むおすすめのタイミングと量
「白湯の効果を最大限に得るなら、空腹時に飲むのがおすすめ。毎朝起きてすぐに飲むのは基本で、食事後は2時間以上あけて飲むようにし、食前に飲む場合も30分〜1時間前に。食事と時間をあけて飲むことで、消化器官を温めて食べ物の消化吸収を促進します。
1回に飲む量は100〜120ml程度にし、1日に8〜12回程飲むとよいと思います。120mlの目安は、一般的な湯呑み茶碗1杯分程度です。
1度にたくさん飲むのはおすすめしません。こまめに飲むのが難しい人は、朝晩2回、250〜350mlずつ飲むという方法でもOKです。必ずしも毎日飲まなくても、体がだるいときや、ダイエットしたいとき、肌荒れを改善をしたいときなどに続けて飲んでみるのもよいと思います」
白湯を飲むときの注意点
塩分過多の人や頻尿に気をつけて
「塩分を摂り過ぎている人は、白湯を飲み過ぎてむくんでしまう可能性があるので要注意。血液のナトリウム量の濃度は1L中に約140mEqで、塩分に換算すると1Lの水分あたり8gの塩分に相当。塩分を摂り過ぎると、体内の塩分濃度を一定に保とうとして水分を溜め込みやすくなり、むくみの原因につながります。
また、人によっては白湯を飲み過ぎると頻尿になることもあります。効果を感じないからと飲み過ぎないようにしましょう。1週間程続けてみて、特に何も効果を感じない場合は、無理に飲む必要はありません」