作品にそっと添えられていることも多い、クリエイターの名刺やショップカード。イベントやお店に出かけて持ち帰ったり、手渡しでいただいたり…と、普段からたくさんのカードを受け取る編集部スタッフが、心に残った1枚をご紹介します。その人に会いたくなるような、作品を覗きたくなるような、お店に足を運びたくなるような…そんな、次の扉を開けたくなるカードがいっぱいです。
刺繍枠から花が咲きこぼれるような、華やかなデザイン。わあ、と思わず惹きつけられてしまうショップカードと出会いました。代表作とも言えるような、可憐な「ビオラ」の魅力がしっかりとカードに収められています。作り手のACEさんにお話をうかがいました。
ACE
シルクオーガンジーに手刺繍をほどこし、「大事な日に、大切な人に、頑張った自分に送るアクセサリー」をコンセプトに作品を制作されている作家さん。
「伝わる」を大切に。
目にした瞬間に「わあ」と声をあげてしまいますね。このカードは、いつごろから使われているものですか?
ACEさん: ありがとうございます。制作したのは、2年前ぐらいだったと思います。それ以前は、文字がメインになっているものを使っていたんですが、いろんな作家さんとお会いする中で、自分がつくっているものを、相手にパッとその場で伝えることができる名刺にしなくてはいけないな、ということに気づいて、このデザインに改めました。
ブランドを象徴するクリエイティブ
このお写真は、カードのために撮り下ろされたんですか?
ACEさん: いえいえ。実は、SNS用にたまたま撮ったものだったんです。色鮮やかで目を惹くことができるようなデザインにしたかったので、代表作の「ビオラのモチーフ」を使ったこの写真を選びましたが、今ではブランドを象徴するクリエイティブになっていますね。
サイトやSNSのプロフィールでも拝見していましたが、いつもそれぞれに「ぴたっ」とはまっていて、とっても美しいです。刺繍枠もいいですね。
ACEさん: 「刺繍でつくっている」ということがひと目で伝わるように、と思いました。「ACEだ」とすぐに気づいてもらえること、華やかさ鮮やかさで視覚に訴えられること、刺繍作品を扱っているということが伝わること、の3点を大切に考えました。
どれも見事に叶えられているデザインになっていますね。
裏面。シンプルながら、minneのギャラリーページの他、SNSアカウントなど伝えたい情報がすべて並べられています。
手にとってもらえること、覚えていてもらえること
名刺交換をされるときなどに、なにか言われることはありますか?
ACEさん: 「きれいですね」と言っていただけると、やっぱりうれしいですね。「作品がわかりやすくていいね」と言っていただけることも多いので、新調してよかったなと思います。イベントに出展すると、毎回100枚以上の名刺が無くなるので、目に留めていただけてるのかなと感じています。
100枚以上!とっても人気ですね。
ACEさん: 手にとっていただける、ということが本当にうれしいんです。パッと伝わる、覚えていただける、ということが大事かなと思うので、頭の片隅にでも記憶に残るデザインになっていれば、と思います。
自分に贈りたくなるアクセサリー
手刺繍で紡がれる、繊細で可憐なモチーフたち。どれも、軽いつけ心地と相まって、どこか遠くまで足を伸ばしてしまいたくなるような、「身につけていること」に自分でときめいてしまいそうな作品ばかりです。
ACEさん: これからも、大切な人や頑張った自分に贈りたくなるアクセサリーをお届けできればと思います。
そんな、「ちょっぴりの贅沢」「しあわせな気分」がカードからも、ちゃんと伝わってきました。
最後に、ACEさんのものづくりを覗いてみましょう。
おすすめの2作品を選んでいただきました。