豊満なバストも理想だけど、いくら十分な大きさのバストでも乳首の色がダークだと美しさ半減。特に妊娠・出産・授乳を経験したママは、この乳首の色問題に悩む人も多いのでは?そこで、皮膚の専門医でバストに関しても詳しいマブチメディカルクリニック院長の馬渕知子先生に乳首をピンクにする術を伺いました!
saitaPULS編集部
今回お話をしてくれたのは馬渕知子先生!
東京医科大学医学部卒業後、マブチメディカルクリニックを開院。内科学・皮膚科学が専門であるが、院長を務めるかたわら大学で栄養学を教えることもあり、多面的に人間の体を総合的にサポートする医療を推進しています。
なんで乳首が黒くなるの?
ピンクにするには、まず乳首がなぜ黒くなるのか、原因を知ることが肝心です。馬渕先生に伺ったところ、わかりやすく教えてくれました。
「乳首が黒くなる原因は、色々あると考えられています。たとえば、加齢などによって皮膚の新陳代謝が悪くなると古い角質だけではなく、本来自然に剥がれ落ちていくはずのメラニン色素も残って蓄積されてしまうので、黒ずんで見えるようになります。それから、摩擦も大きな原因のひとつ。肌の色を左右するメラニン色素は、衣服で肌が擦れたりすると刺激を感知し活性化されます。すると、メラニン色素が過剰に分泌されたり色が濃くなることで黒ずんでしまうことがあります。
ですから、紫外線を長く浴び続けることでも、乳首は黒ずんでしまいます。このメラニン色素は女性ホルモンにも関係しており、女性ホルモンのうちプロゲステロンはメラニン色素を積極的に生産する働きかけをす
ると考えられています。生理周期によって乳首の色合いに変化がみられたり、ピルを飲むことで乳首の黒ずみが増したように見えるのはこのためです」。
乳首の黒ずみは妊娠・出産・授乳が影響する?
「妊娠すると、だんだん乳首が敏感になっていき、乳首や乳輪が黒ずんできます。これは、妊娠20週くらいから急激に分泌が増す2つの女性ホルモン、「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」が関係していると言われています。
特にプロゲステロンは、メラニン色素の色素細胞を刺激するのでメラニンの分泌が増加。結果、肌のメラニン色素が増え、色素の沈着が起こりやすくなると言われています。また、授乳については、授乳させることで摩擦が起きるためと考えられます」。赤ちゃんにとって乳首の位置がわかりやすいように黒くなるなんて、神秘的な説もありますけどね。
実は乳首をピンクにする化粧品は基本的に美白化粧品に近い!
乳首の黒ずみにメラニン色素が関係していることがわかりましたが、ってことは、美白ケアをすればいいのでは?馬渕先生に伺うと「基本的には正解です。だいたい乳首をピンクにすると謳っている化粧品には、美白有効成分が入っていることが多いですね。美白有効成分はたくさんありますが、代表的なものに、アルブチンやビタミンC誘導体、プラセンタエキス、コウジ酸、エラグ酸、トラネキサム酸などがあります。美白有効成分の主な働きは、
①メラニン生成を抑制すること。
②メラニンの排泄を促進すること。
③メラニンを還元すること。
大きく分けてこの3つです。化粧品に配合される成分としてポピュラーなのはビタミンC誘導体ですね。乳首を黒くする原因となるメラニンに働きかけるわけなので、乳首をピンクにするという化粧品を使うなら、こうような成分が入っているかもチェックしてみてください。
とは言え、化粧品は万能薬ではありません。顔と同じで健康的な肌であることが大事なので、乳首も乾燥を防ぐため保湿を心がけたり、摩擦の少ない下着を選ぶなど、日常生活の中での乳首ケアも心掛けてください」。
人それぞれ肌の色が違うので、当然、乳首の色にも個人差があります。みんな同じピンクになるわけではありませんのでご注意を。そして、乳首も顔と同じように、保湿をすることが大事なんですね。ボディクリームを露出する機会が多い腕や足だけじゃなく、バストや乳首にも塗ってケアすることを習慣化しましょう!