ダイエット中でも食べたくなるラーメン。体を内側から温める汁物は免疫アップにも適したメニュー。ラーメンを食べたい時に食べた方が、結果的にダイエットはうまくいきます。管理栄養士としてメタボの食事指導を行い、ラーメンだって楽しく食べる工夫を紹介します。
ラーメンの太りにくいメニューや時間帯、食べ合わせは?
ダイエット中にラーメンはダメ?
寒い寒い季節、あったかいラーメンが食べたくなりますよね。体を内側から温める汁物は、風邪などから体を守るための免疫アップに適したメニュー。
ダイエット中だって、ラーメンが食べたい時は食べましょう! その方が、結果的にダイエットはうまくいきます。
ダイエットの成功の秘訣は、いかに楽して、食事を楽しむか。とにかく、ストレスを溜めないことです。
管理栄養士としてメタボの食事指導を行い、自らも20年以上数々のダイエットジプシー時代を乗り越えたガイドが、ラーメンだって楽しく食べる工夫をご紹介します。
極端なダイエットの「冷え」は、「ラーメン」が食べたくなる!?
食事量を減らすダイエットを続けるとどうしても代謝が落ち、手足が冷えやすくなります。
ダイエット中はむしろ、ラーメンを食べたくなるのかもしれません。冷えは強いストレスとなって疲労感や免疫低下を引き起こします。
実は、ラーメンスープの脂肪と塩分は交感神経を高めるので、酷い疲れや倦怠感がある時は、やる気や元気を出してくれます。麺は熱量になりやすい炭水化物ですから、スムーズに活力になってくれます。
寒いスキー場でラーメンを食べた1杯のなんとおいしかったこと! 私にもそんな経験があります。
「ラーメンが太りやすい」理由は、「糖質・塩分・脂肪」の偏り
麺とスープの塩・糖・脂をカバーしよう
お店によりますが、ラーメン1食あたりのエネルギーは、600~1000kcal、糖質60g前後、塩分は4~7g程度。
健康な人なら、週に1回程度ならば、食べても問題ありません。
ラーメンを食べた日の夕食は、ご飯など炭水化物を控えたり、野菜中心の薄味の食事にするなど調整すれば良いのです。
ただ、「飲んだ後の真夜中の〆ラーメン」や「大量購入のインスタントラーメンが常食」といった若い頃と同じ食べ方をしていると、当然太りやすくなります。
なぜなら、基礎代謝は20代に比べて、40代では約8パーセント、50代では約16パーセントも低下するためです。
麺類はどうしても炭水化物の糖質、スープの塩分、脂質の量が多く、野菜やタンパク質が少なく偏りがちです。糖質、塩分、脂質は、内臓に負担がかかるので、年齢とともに代謝が難しく、太りやすくなってくるのです。
アラフォー過ぎたし、メタボも気になる……でもラーメンが食べたい!そんな方に、「太りにくくする食べかたのコツ」をご紹介します。
1.ラーメンを食べる前にホットドリンクを
体が冷えている冬は特に、まず、温かい飲み物で体を温め、リラックスさせておきましょう。スープの飲み過ぎや、早食い、食べ過ぎを防ぎます。
詳しい記事は、「居酒屋ダイエットの秘訣はお酒やおつまみの選び方にあり!」へ
緑茶なら「カテキン」がリラックスとリフレッシュの相乗効果と脂肪燃焼効果も加わり、最適です。コーヒーや紅茶も同様の効果があります。
2.具なしより「チャーシュー麺」か「煮卵入りチャーシュー麺」を!
チャーシューの脂肪とタンパク質がバリアに!
意外かもしれませんが、一般的に知られている食物繊維と同様に、タンパク質や脂質は、先に食べておくと麺の血糖値の急上昇を抑えるという長崎女子短期大学の実験データ(※出典1)があります。
しかも、比較的食べやすい少量で効果が得られます。さらに野菜と合わせると最強です。
量の目安は麺の半分の量70~80g程度。大きめチャーシュー2~3枚、煮卵は半分~1個くらい食べても問題ないでしょう。
どうせラーメンを食べるなら、いつもよりちょっと贅沢に、チャーシューや煮卵をトッピングしてみてはいかがでしょうか。
コンビニ麺やインスタント麺を家庭で作る場合は、ゆで卵や生卵のトッピングでもOK。簡単にできそうですね。
焼き豚や煮卵のようなタンパク質は腹持ちがよく、卵には満腹ホルモンの分泌を促す効果もあり、ラーメン一杯の「満足感」を高めてくれます。