埼玉・浦和にある「鶏そば 一瑳」は、行列が絶えない超人気のラーメン店。一番人気は、つるつるの自家製麺を使った「あっさり鶏そば」です。連日、深夜1時まで営業していて、「シメの一杯」を求める酔客が夜道に長蛇の列をなすことも。飲み会を一人早抜けしてでも立ち寄りたくなる、絶品のラーメンを紹介します!
自家製麺と鶏の旨みにとことんこだわった「至極の一杯」を提供/鶏そば 一瑳
埼玉屈指の人気ラーメン店「鶏そば 一瑳(いっさ)」は、JR浦和駅西口から徒歩約2分の路地裏にあります。平日18:00、夜の部のオープン前でこの行列。どんなラーメンが食べられるのか、期待に胸が高鳴ります!
ドアを開けると、鶏ガラスープのいい匂いが漂ってきました。こぢんまりとした店内で、席数はカウンター8席、4人掛けテーブル2卓の計16席です。
注文は食券式。メインメニューは「あっさり鶏そば」(750円)、「濃厚鶏そば」(830円)、「鶏白湯つけ麺」(並盛り、780円)、「まぜそば」(夜限定、780円)の4種類です。どれも魅力的ですが、初めての来店なので、やはりここは一番人気の「あっさり鶏そば」を食べることに。
「麺はすべて手打ちで、鶏そばには細麺、つけ麺とまぜそばには太麺と、2種類を使い分けています」と教えてくれたのは、2年前から店長を務める栗田さん。ラーメンづくりを見せてもらえることに。
こちらが「あっさり鶏そば」に使われる細麺。ベースは、日清製粉のラーメン専用小麦「荒武者」で、全粒粉、かん水、塩を加えて打ち上げているそうです。保存料、着色料をいっさい使用していないのは、健康に気を使う人にとってうれしいポイントですね♪
「あっさり鶏そばのスープは、いわば一番ダシ。大量の鶏ガラと生姜を2時間ほど弱火で煮込み、濁る直前に火をとめて仕上げています。そのスープを取り出したあと、残ったガラに水、モミジ(足)、ぼんじり(おしり)を加えて強火で10時間ほど煮込むと、濃厚鶏そば用のスープ(写真上)が完成します」(栗田さん)
かえし(タレ)は、焼津産カツオ節、利尻産昆布、塩など数種類をブレンドしたもの。
さらにスープから抽出した鶏油(チーユ)を加えて・・・
澄んだスープを注ぐと、フワッといい香りが!
そこに40~60秒ほど茹でた細麺を投入。そして・・・
青ネギ、白ネギ、メンマ、鶏チャーシューをトッピングすれば・・・
「あっさり鶏そば」の完成!
見てください、このスープの透明感!一見、淡泊そうに見えますが、鶏の旨みが凝縮されています。塩気の奧にほのかな甘みも感じられ、あとを引く美味しさ。
麺はやや硬めで、つるつる、モチモチ。歯切れがよく、噛むほどに味わいが増します。
鶏チャーシューは、蒸して味付けしたモモ肉を、軽くバーナーで炙ったもの。付け合わせのゆず胡椒と一緒に食べると、いっそう味が引き立ちます。もちろん、ゆず胡椒は少しずつスープに溶かすのも◎
このほか卓上には、揚げエシャロットと、それをベースにしてつくる自家製ラー油も用意されているので、自由に「味変」も楽しめます。とくにオススメは自家製ラー油で、ためしにひとさじ入れてみたところ、辛さとともにスープのコクがグッと増し、「ゴクゴクと飲み干したい!」という欲望に駆られました。
さすが、一日に200杯前後も売れるお店の看板メニューというだけあって、「あっさり鶏そば」は、スープ、麺、チャーシューのすべてがハイクオリティ。「深夜でも行列が絶えない」というのも、うなずけます!